小山市 小山駅西口を整備へ 城山町三丁目 第二地区再開発 年度内に事業計画

[2021/10/26 栃木版]

 小山市のJR小山駅西口駅前の城山町三丁目第二地区再開発事業が、このほど都市計画決定された。対象区域は、小山駅西口沿いの駅前広場北側の約1.2haで、権利者は34人。広場北側に1街区(A約8720平方m)、広場北西に2街区(A約1250平方m)を配置する。同地区の準備組合によると、事業計画を年度内に作成するとしており、2023年度中の組合設立認可を目指す。

 城山町三丁目第二地区では、都市機能の空洞化や既存建築の老朽化による防災・都市景観の改善が望まれていることから、都市機能の集積や居住誘導で土地の合理的・健全な高度利用を行い、防災や景観の改善を図っていく。

 同地区では地区の魅力とにぎわいある豊かなまちの再生と活性化に向けて、2006年に関係権利者などによるまちづくり勉強会が活動を開始し、15年2月からはまちづくり協議会、16年4月からは再開発準備会を発足。19年度には再開発準備組合を設立した。再開発コンサルタントや事業計画の策定は、日本設計(東京都新宿区)が担当。事業協力者は東京建物(東京都中央区)、アドバイザーは首都圏不燃建築公社(東京都港区)が担当している。

 公共施設計画について、幹線道路は同地区南側の都市計画道路3・3・101号小山駅前通り(L33m・W25m、一般県道小山停車場線)に設定。区画道路は1街区西に面する1号(L184m・W7・5m)、1街区北に面する2号(L72m・W6m)、2街区北に面して1号にアクセスする3号(L24m・W6m)を設定した。

 街区に整備する建築物について、1街区は延べ床面積約5万5000平方mで高さ約80m、2街区は延べ床面積約7700平方mで高さ約55mとする。両街区ともに、商業施設・業務施設・住宅・宿泊施設・駐車場などを主要用途とした。駅前の広場機能を拡充し、接道部に歩道上空き地を設け、良好な歩行者空間や緑地空間を創出し魅力的な都市空間を形成する。住宅は、380戸を目標戸数としている。

 城山町三丁目第二地区を対象とした地区計画によると、歩道状空地は1号(L約170m・W4m)を1街区西側、2号(L約55m・W4m)を1街区北側、3号(L約15m・W2m)を2街区北側、4号(L約20m・W2m)を2街区南側に配置する。また歩行者通路は、1号(L約180m・W2m)を1街区東側、2号(L約40m・W2m)を2街区西側に配置する。

 壁面後退区域における工作物の設置の制限について、垣・柵・広告物・看板などの歩行者の通行を妨げる工作物は設置しない(花壇・植栽など、建築物の保安や安全対策上必要なものなどは除く)。建築物などの形態や意匠について、外壁・柱・屋根などの色彩は周辺環境や街並みとの調和を図るなど、都市景観に配慮する。屋外広告物も景観に配慮し、複雑になる場合は集約するように努めるとしている。

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