河川2カ所に7・5億円 防災・減災対策の事業費 阿武隈川と旧砂押川(東北整備局)

[2021/10/19 宮城版]
 国土交通省は、防災・減災対策等強化事業推進費(以下、推進費)の本年度第2回配分額を明らかにした。東北地方整備局管内のうち、本県関連は国直轄事業の阿武隈川水系阿武隈川(角田市小坂地区)に1億5000万円、県事業の砂押川水系旧砂押川(七ケ浜町遠山地区)に6億円で、計7億5000万円が認められた。旧砂押川の事業費は6億円のうち3億円が国費の配分額となる。

 小坂地区は河川改修事業で、推進費を活用して延長350m区間に築堤工を実施し、洪水による浸水リスクを低減する。本年度に関係者との合意形成が図られたため、築堤工事に着手し、地域住民の安全・安心を早期に確保する考え。

 同区間から上流側における築堤と樋門・揚水機場の改築工事や、下流側の白石川との合流地点までにおける一部の築堤と樋門・揚水機場の改築工事は、来年度以降に実施予定となっている。

 遠山地区の旧砂押川は、2月13日に地すべり被害を受けたため、防災・安全社会資本整備交付金事業として、地すべり対策工事を実施する。推進費の対象区間は延長280mで、護岸工として88枚の鋼矢板の設置や、268本の地盤改良工を実施する。再度災害の防止が目的で、同区間以外は施工着手済みとなっている。

 推進費は、大雨や地震などによる災害を未然に防ぐ事前防災対策のうち、地域課題等が解決して事業の実施環境が整った対策や、大雨による浸水被害等が発生した地域で再度災害を防止するために緊急的に行う対策に対し、年度途中で機動的に予算を配分する。

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