盛土量が約6.5万立方m 防災広場/工事入札を月内公告(宮城県 女川町)
[2021/10/15 宮城版]
女川町は、内閣府の「原子力災害時避難円滑化モデル実証事業」を活用して防災広場を整備することにしており、一般競争入札で工事発注する予定だ。広場整備では約6万5000立方mの盛土などを想定している。月内にも入札手続きを公告する見通し。工事費は9月補正予算で3億1404万円を計上するとともに、2022年度分として限度額3億1404万円の債務負担を設定した。
防災広場は、塚浜地区の山の斜面に盛土しながら整備する計画。平場と法面を含めた面積は約3100平方m。広場に接続する延長約260m、幅員5mの管理用通路を新設するほか、側溝や擁壁、ベンチ6基程度、あずまや2基程度、照明設備などを設ける考え。広場内はアスファルト舗装し、バスなどが回転できるようにする。
管理用通路は片側を同地区の集落道路、もう片側を東北電力の私道に結び付ける。集落道からは県道女川牡鹿線を経由して町中心部へアクセスできるようにする。普段は集落側の入り口に車止めのようなものを置き、進入できないようすることを考えている。
防災広場と管理用通路の測量設計業務は東北開発コンサルタント(仙台市青葉区)に委託した。業務の履行期間は当初、9月末までだったが、11月までに延長した。
広場整備に向けた発注者支援業務は県建設センター(仙台市青葉区)に委託。9月補正予算では同業務の委託費に358万円を計上していた。
広場の整備工事は一括発注し、町議会12月定例会で工事請負契約の承認を得る見通し。年度をまたいで施工し、来年度の完成を目指す。完成後は津波などの災害時に一時避難場所として活用する。