[2021/10/12　宮城版]
　県東部土木事務所は、石巻市北村字軽井沢地区で県道河南南郷線のバイパス(BP)道路を整備することにしており、本年度に取り付け道路(工事用道路)の設計業務を委託する。来年度からは用地買収を進めたい考え。BP整備では河南南郷線を山側に付け替えるため、切土量が10万立方ｍ以上になる見込みで搬入先を調整している。

　BP道路は軽井沢道路として延長1.3kmの整備を計画。幅員は片側3mの2車線と、片側に2.5mの歩道、路肩で全幅10.5mを確保する。河南南郷線の現道は幅員4.5～6mと狭く、山間部を曲がりくねっているため、BP化して改良済みの区間に結び付ける。総事業費は用地買収も含め10億円前後になる見込み。

　現道からの取り付け道路として工事用道路を整備するため、本年度に詳細設計業務を一般競争入札で委託する。件名は「軽井沢道路修正設計業務委託」で、10月ごろの入札公告を予定している。概算業務規模は500万円。当初は9月ごろに入札する予定で、履行期間に約6カ月を設定していた。

　軽井沢道路の整備に向けては、2015年度に道路詳細設計業務を建設環境研究所(東北支社・仙台市青葉区)、17年度に用地測量業務を北光技術(登米市)に委託。その後、地元との調整を経て設計の見直しが必要になったため、19年度に修正設計業務をサンコーコンサルタント(東北支店・仙台市青葉区)委託した。

　昨年度は地質調査業務をテクノ長谷(仙台市青葉区)が請け負った。

　軽井沢道路の整備は県の単費で行うため、予算状況を踏まえて工事を進めることになる。