新駅65億円概算 海老川上流の区画整理(船橋市)
[2021/10/1 千葉版]
船橋市は、海老川上流地区の土地区画整理事業について、新駅基本計画の内容や今後のスケジュールを明らかにした。駅の位置については、現行計画の位置が有利と結論。事業費は約65億円、新駅の1日平均乗降人員を9140人と試算している。県の都市計画審議会を来年1月中旬に開催できるよう県と協議を進めており、2月末の組合設立を目指す。
請願駅である新駅の基本計画は、同市の負担で東葉高速鉄道(八千代市)が発注、とりまとめた。委託料は1496万円。
鉄道事業法にもとづく事業基本計画の変更や、都市計画の変更に必要な線路平面図、線路縦断図、線路構造物一般図のほか、駅のレイアウトや想定される構造、概略施工計画、工費の算出根拠、概略設計に向けた課題などを検討し、整理している。
整備スケジュールについては、22~23年度の設計、24~26年度の施工、26年度末の開業を見込む。
一方、市立医療センターの移転建替については、都市計画の決定が遅れると、着工遅延により開院時期が27年度にずれ込むことが判明。移転補償が必要となる店舗の繁忙期に重なり移転が遅れることや、飯山満川の移設にあたり、河川渇水期を逃してしまうことから工事が遅れるのが理由という。
そこで、議会会期中にも関わらず、コロナ禍の影響で延期となっていた市の都市計画審議会を9月15日に開催。土地区画整理事業に必要な、都市計画の各案について了承を得た。
市では、県都市計画審議会を来年1月中旬に開催できるよう県と協議を進めており、都市計画決定後、2月末の組合設立認可を目指している。これにより、工事の遅延は当初の3カ月から1カ月に短縮され、市立医療センターを当初目標の26年度中に開院できる見込みだ。
整備スケジュールについては、22~23年度の設計、24年度初めの工事発注、24~26年度の施工を想定している。
市は、都市機能が集積した新たな拠点「ふなばしメディカルタウン構想」の実現に向け、都市計画決定および組合設立が確実と見込まれ次第、土地区画整理事業に対する補助金、市立医療センターの設計委託費、東葉高速鉄道の新駅整備負担金を計上する方針だ。