海匝地域で合同庁舎化 銚子児相を建て替えへ(千葉県)

[2021/9/29 千葉版]
 千葉県は29日、海匝地域で合同庁舎化を検討していることを明らかにした。出先機関の多くが老朽化し、耐震性能が低い状況であることから、早期に方向性を決定したい考えだ。また、銚子児童相談所については移転・建て替えを検討していることが分かった。

 29日の県議会で宮川太議員の一般質問「海匝地域の出先機関整備について」に答弁した。海匝地域では県の出先機関の多くが老朽化し、耐震性能が低い状況であることから、県有建物長寿命化計画の第I期に位置付け、整備の検討を進めている。

 検討に当たっては、海匝地域の地理的条件や、出先機関が銚子、旭、匝瑳の3市に配置され、それぞれの機能を果たしてきたことなどを踏まえ、県民の利便性や行政の効率性を確保する視点が必要とした。

 地域の特性を十分勘案するとともに、地元自治体の意見も聴きながら、早期に方向性を決定したい考えだ。宮川議員は、早期に事業化するよう強く求めた。

 このほか、銚子児童相談所の整備について答弁した。施設の老朽化が進んでおり、県有建物長寿命化計画では、2022年度までに大規模改修の着手を目指す施設に位置付けられている。

 しかし、一次保護児童数や職員数の増加による施設の狭あい化が進んでおり、施設規模の拡大が必要であることや、整備に関する法令上の制約などもあり、敷地内の改修が難しいことから、移転・建て替えに向けた検討を進めている。

 建設候補地の選定に当たっては、未利用公有地の活用を基本に、交通機関の利便性や周辺環境などを勘案して、検討を進めていく方針だ。宮川議員は「スピード感をもって取り組んでほしい」と要望した。

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