新病院の実施設計プロポ公告 委託限度額4.3億円(千葉市)
[2021/9/18 千葉版]
千葉市は17日、新病院の整備に向けた実施設計業務について、委託事業者を選定する簡易公募型プロポーザルの手続きを開始した。委託限度額は4億3800万円。幕張新都心若葉住宅地区に延べ3万3000平方m規模の新病院をECI方式で建設する計画。10月1日まで参加表明書を受け付けている。
プロポの参加資格要件として、20・21年度市測量・コンサルタント入札参加資格者名簿で「建築:建築一般」に登載されていることのほか、業務実績などを求めている。10月1日まで参加表明書、同29日まで技術提案書をそれぞれ受け付け、11月12日のヒアリングを経て、優先交渉権者を特定する予定だ。
併せて、実施設計のコンストラクション・マネジメント(CM)業務についても簡易公募型プロポーザルを公示した。委託料は3800万円を上限とし、10月1日まで参加表明書を受け付ける。
整備手法はECI方式を導入する。ECI(アーリー・コントラクター・インボルブメント)は、設計段階から施工予定者を選定し、実施設計業務への技術協力を行い、仕様など決定後に施工予定者と工事契約を締結する方式となる。
施工予定者(技術協力者)については、公募型プロポーザル方式で、コスト縮減や工事短縮、提案工事などに関する技術提案を公募し、学識経験者を含む選定委員会の審査を踏まえて選定する方針だ。
新病院の建設予定地は美浜区若葉3丁目1番26に位置する幕張新都心若葉住宅地区の小学校・公益施設用地のうち約3万5000平方mを想定している。
施設の構造・規模はRC造一部S造5階建て延べ3万3000平方m。病院本棟や講堂、保育所棟、付属棟を整備するほか、地盤改良やかさ上げなどの造成、外構・植栽、非常用発電機の設置、井戸水の利用などを計画。工事費は約220億円を概算している。
設計の成果などを踏まえ、22年度から造成工事を進め、23年度の本体着工、25年度のできるかぎり早期の開院を目指している。
基本計画策定支援・基本設計業務は日建設計・システム環境研究所共同事業体が担当。