SIC周辺整備に106億円 工業団地や道の駅など(宮城県 白石市)
[2021/9/17 宮城版]
白石市は16日、「仮称・白石中央スマートインターチェンジ周辺整備計画」を公表した。パブリックコメントの意見を踏まえ策定したもので、工業団地はスマートICのより近接地に2区画を新たに配置したほか、調整池も増設する方針とした。用地面積は約31haを確保し、造成工事は財政面などを考慮し、段階的を進める。工業団地の概算事業費は68億円を試算。周辺整備の全体事業費は106億円を見込む。
市では、市の重点戦略として同計画の策定を推進。5月には周辺整備活性化検討委員会から基本計画案の答申書を受けた。計画はこの案とパブコメの意見を盛り込んだ形だ。
16日に会見を開き、概要説明した山田裕一市長は「スマートICの設置効果を最大限発揮するためにも周辺整備が非常に重要だ。プロジェクトを成功させ企業誘致などで税収アップにつなげ、市民に還元したい」と意気込んだ。
周辺整備の計画地は大平中目地区。ここに工業団地・道の駅・生涯スポーツ拠点を開発する。計画用地の全体面積は約50ha。内訳は工業団地が約31ha、道の駅が約3ha、スポーツ拠点が約9haなどとした。
計画案からの変更点は、工業団地はIC至近に0.9ha、1.3haの2区画を新たに追加。さらに細分化していた区画を企業ニーズに応えられるよう大区画(最大7.5ha)し、5区画を設ける。調整池は東側に1カ所追加し、エリア内に計3カ所配置する。造成工事は現地が集積農業経営地域であることや費用の平準化を考慮し、準備が整ったエリアから段階的に施工する計画だ。
当初パークゴルフ場を想定していたエリアは、限定せず「スポーツ・レクリエーション拠点」として施設整備を検討する。市ではこの拠点と道の駅の整備ついて、PPP/PFIの導入を目指しており、10月上旬にもプロポーザルを公告し、導入可能性調査業務の委託者を選定する考え。
周辺整備の全体事業費は106億円と試算。本年度は計画調査段階とし、来年度から設計やPFI事業者の選定などに取り掛かる。土木工事は24年度以降順次進めていく。道の駅・スポーツ拠点は25年度を見込むスマートIC完成に合わせオープンを目指す。