区画整理関連を了承 海老川上流地区の42ha(船橋市都計審)
[2021/9/17 千葉版]
船橋市都市計画審議会(会長・小嶋勝衛一般財団法人建築・まちづくり協力研究所理事長)が開かれた。海老川上流地区土地区画整理事業に必要な都市計画の各案について審議、了承した。海老川上流地区42・3haを市街化区域に編入し、2026年度までに市立医療センターと新駅を整備するなど、都市機能が集積した新たな拠点「ふなばしメディカルタウン構想」の実現を図る。県都市計画審議会での審議を経て、年度内の都市計画決定、早期の事業化を目指す方針だ。
都市計画の決定・変更手続きを進めているのは、県決定の「都市計画区域の整備、開発及び保全の方針の変更」「区域区分の変更」と、市決定の「用途地域の変更」「土地区画整理事業の決定」「下水道の変更」の各案。
都市計画決定は、コロナ禍の影響で市都市計画審議会の開催を3度にわたって延期したことから、当初予定していた9月より遅れ、12月以降となる見込みだ。次回の県都市計画審議会の開催時期は未定。
今後の整備スケジュールが示され、土地区画整理事業については、21年度中に組合を設立。22~23年度に換地設計と医療センター用地などの造成を進め、23年度中に仮換地を指定。32年度までに清算する。
医療センターは、22~23年度に設計を進め、24年度初めに工事を発注。24~26年度に整備し、26年度の開院を目指す。
東葉高速線の新駅は、22~23年度の設計、24~26年度の施工、26年度末の開業を見込む。
市は、海老川上流地区の土地区画整理事業について、組合設立に必要な本同意の同意状況など踏まえ、市立医療センターの移転建て替えを前提とした土地区画整理事業を進めていく方針を表明。
都市計画決定および組合設立が確実と見込まれ次第、土地区画整理事業に対する市の補助金、市立医療センターの設計委託費、東葉高速鉄道の新駅整備負担金を計上する方向で調整している。