工場団地造成に設計費 金山地区の1.5ha 9月補正予算が可決(宮城県 丸森町)

[2021/9/15 宮城版]

 丸森町の2021年度の各種会計補正予算が14日、町議会9定例会で可決した。このうち工場団地造成事業特別会計には、実施設計委託費324万円を措置。金山地区に計画する工場用地約1.5haの造成に向けた設計となる。実施設計を年度内に完了させ、22年度の造成着工を目指す。

 町では企業の誘致に向けて「仮称・金山工場団地造成事業」を計画。22018~19年度には、国道113号沿いとなる金山字西新田地区の約4haを対象に測量設計を実施していた。同業務は星測量設計(角田市)が担当した。翌年の東日本台風により事業を一時ストップしていたものの再開する。町の復旧・復興計画にも雇用創出や町全体への経済波及などを目指し「仮称・金山工場団地」の早期事業の再開を盛り込んでいる。

 町では測量設計の成果をもとに地権者と用地交渉を継続。今回、用地取得の見込みが立った整形の1.5haについて先行して事業を進めることとし、実施設計委託費を予算計上した。

 今後、実施設計と用地売買契約の手続きを本年度内に完了させ、22年度から造成工事に着工する予定。盛土の工法は、圧密促進工法の採用を検討しており、造成完了は23年度中を見込む。町では造成と並行し、企業の誘致活動にも取り組む考え。

小学校の空調工事費など

一般会計第5号補正

 同日可決した一般会計の第5号補正予算には、3億3220万円を追加し、その総額は187億1131万円とした。コロナ関連経費の計上や前年度決算、実施事業の精査などによる事業費調整を行った。主な建設関連事業費には、丸森小学校にエアコンを設置するための工事費や、災害復旧費を増額補正している。

 丸森小学校整備事業には、空調設備等設置工事費として6400万円を措置。同校は統合・再編学校として22年度当初に開校する予定で、現在校舎の大規模改修工事を実施中。今回の補正は7教室分のエアコン設置費用などとなる。大規模改修・エアコン設置も含め年度内の完了を目指す。

 補正では小学校の統合・再編に関連して、バスプール整備工事費として1600万円を計上。丸森小、舘矢間小の2校に整備する。

 このほか、東日本台風に伴う大内山村広場の復旧工事費1500万円、公共土木施設災害復旧費には7月豪雨に関する測量設計委託費1564万円、用地取得費160万円などを措置した。

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