東和テクノで事業手法 新清掃工場の建設計画(習志野市)

[2021/9/14 千葉版]

東京湾に面した芝園清掃工場

東京湾に面した芝園清掃工場

 習志野市は、新清掃工場建設計画等検討業務委託を東和テクノロジー・東京支店(東京都中央区)に委託した。1日開札の指名競争入札で選定、税抜きの落札額は220万円。新清掃工場の整備にあたって、国の交付金を活用するため、循環型社会形成推進地域計画の概要版を作成、民間活力の導入など事業手法の検討に着手する。同社は、一般廃棄物処理基本計画策定業務も担当している。履行期限は、両業務ともに2022年3月末まで。

 市では、環境審議会の一般廃棄物処理基本計画策定部会で、一般廃棄物処理基本計画の審議を進めている。計画期間は22~31年度の10年間。市は、審議会への諮問にあたって、次期ごみ処理施設に関する基本的な考え方として「建て替える」、東日本大震災の教訓やごみ収集体制の円滑化をもとに「広域化しない」、ごみ処理施設に供する用地として都市計画決定していることなどから「移転はしない」との方針を示している。

 そこで、今後のスケジュールなどを考慮、事業手法の検討などを開始することにした。

 今後は、11月初旬にも一般廃棄物処理基本計画案のパブリックコメントを実施し、環境審議会の答申を受け、同方針を盛り込んだ基本計画を策定。22年1月下旬~2月中旬に新清掃工場の整備に関する庁内合意を得て、新清掃工場の整備に着手。22年度に循環型社会形成推進地域計画を提出する。

 建て替えまでのスケジュールは、22~24年度に民間活力の導入検討。23~25年度に環境アセスメントを実施。25~27年度に事業者を選定。27~31年度に設計と建設を進め、32年度に稼働、現清掃工場を解体する。

 同規模の清掃工場を建て替えた場合の事業費は、外構およびストックヤードの整備費とあわせ、おおよそ300億円を概算している。

 既存の芝園清掃工場は、2002年11月の稼働から約19年が経過。当初は耐用年数を20年間と見込んでいたが、安定稼働と運転期間の延伸を目的に、13年度に施設診断を実施し、14年3月に策定した長寿命化計画において、耐用年数を10年間延伸することを決定。31年度までの運転を見込んでいる。

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