屋上防水に実施設計費 ため池改修で基本設計費(宮城県 石巻市 9月補正予算)

[2021/8/31 宮城版]

屋上防水改修を行う総合体育館

屋上防水改修を行う総合体育館

 石巻市の9月補正予算案が明らかになった。一般会計は48億2561万円を追加し、総額を870億1685万円とする。東日本大震災復興交付金基金の積立金が24億3305万円を占めており、それ以外では市総合体育館の屋上防水工事実施設計業務委託費に1090万円、大吉野ため池改修の基本設計業務委託費に460万円を盛り込むなどした。

 市総合体育館は、所在地が泉町3丁目1‐63で、敷地面積が約1㏊。建物はRC造2階建て延べ5883㎡の規模。主競技場(アリーナ)や武道場、弓道場、会議室・ミーティングルームなどが設けられている。収容人数は3000人。1980年の開設で老朽化しており、雨漏りなどが発生している。

 市は2015年2月に防水シートの張り替えや竪樋の交換などといった修繕を実施したが、依然として複数箇所が雨漏りしている状況。本年度は漏水調査および屋上防水改修工法検討業務をNorth Flap(石巻市)に委託しており、9月半ばまでにまとめる。

 予算案が可決され次第、実施設計業務を委託する。屋上防水改修工事はできるだけ早期の着工を目指す。

 大吉野ため池は飯野地区にある農業用ため池だが、ほとんど活用されていないため、廃止する。代わりに流域の道路側溝などを含めた水路改修が必要になる見込みのため、基本設計業務を委託する。来年度には実施設計業務を委託する見通し。

 9月補正ではこのほか、照明等落下防止対策工事費として小学校8校に8417万円、中学校5校に8220万円、石巻小学校の受水槽改修工事費に3100万円、危険ブロック塀除去等事業の補助金に3766万円、都市計画決定図書作成業務の委託費に970万円を充てるなどした。

 災害復旧費は、台風関連の修繕費として道路橋梁に3100万円、河川に3900万円、地震関連の修繕費として河川に950万円、牡鹿地域拠点エリアに600万円を盛り込むなどした。

 一般会計以外では、下水道事業会計で管渠築造等工事費に6000万円、浄化槽設置工事費に700万円を計上した。

 補正予算案は来月2日開会の市議会9月定例会に提出する。

Comments are closed.


Powered by WordPress, WP Theme designed by WSC Project.