緑の風景計画を特定 みちのく公園の設計プロポ パークゴルフ場増設など(東北国営公園)
[2021/8/24 宮城版]
国土交通省東北国営公園事務所は、「みちのく公園施設修繕設計業務」の簡易公募型プロポーザルで、緑の風景計画(東北事務所・川崎町)を受託候補者に特定した。特定日は18日。今後に同社と見積もり合わせし、金額が折り合えば委託契約を結ぶ。
修繕設計の主な業務内容は、現地踏査、園内施設の改修設計、里山地区の利活用検討、ふるさと村古民家の修繕設計、パークゴルフコースの増設設計など。履行期間は2022年2月25日まで。
園内施設の改修設計は、園路、木道、階段、北地区のキャンプ場内にある木造建物などを中心にまとめる。園路などは長持ちするような修繕材料を提案してもらう。古民家の修繕設計は、7棟あるうちの1棟について、メンテンナスに必要な設計を作成する。パークゴルフコースは北地区に3コースの27ホールが整備されており、もう1コースの増設を検討し、整備が可能と判断すれば設計をまとめる。
プロポは7月30日まで参加表明書や技術提案書を受け付け、提案内容を審査した。技術提案の評価テーマは▽同公園の園路階段、サインなどの建築物等の修正設計を行うに当たって留意すべき事項▽ふるさと村の古民家修正設計を進めるに当たって留意すべき事項──についてとしていた。
みちのく公園は、国営みちのく杜の湖畔公園のことで、川崎町に位置している。敷地面積は647.4haで、うち355.1haが湖面などの水面積。残りは南地区の文化と水のゾーン、北地区の健康と緑のゾーン、里山地区の森と環境のゾーンに区分けされている。
1989年に開園し、すでに30年以上が経過した。公園施設は長寿命化に合わせたリニューアルを進行中。今後は南地区の「南ゲート」から「彩のひろば」までを中心とした区域をリニューアルする方針で、老朽化した施設の更新なども含めたリニューアルの基本設計業務を委託する。同業務はプロポの手続きを公告中で、26日まで参加表明書や技術提案書を受け付け、審査を経て委託事業者を決める。
2017年には公園施設の更新計画検討業務、19年には公園の長寿命化等検討業務、20年には公園施設の修繕設計業務のプロポを行い、いずれも緑の風景計画が受託した。