春山建設が造成7.3ha 名取で流通・業務系用地 9月にも本格着工(飯野坂東部区画整理組合)
[2021/8/20 宮城版]
名取市飯野坂東部土地区画整理組合(理事長・阿部栄一太陽不動産代表取締役)は、土地区画整理事業の施工者を春山建設(岩沼市)に決定した。国道4号沿いの事業地約7.3haに流通・業務系用地を整備する計画で、同社が区域内の工事を一括で担う。9月にも本格着工となる見通し。組合の業務代行はパスコ(仙台支店・仙台市青葉区)・太陽不動産(名取市)JVが担当している。総事業費は約12億円、事業期間は2025年3月31日まで。
造成工事の施工者は、事前に3社から見積もりを徴取。金額のほか施工実績などを考慮したうえで、春山建設に発注を決めた。同社と5日付で契約を結んでいる。工事内容は施行区域内の整地のほか、公園2カ所(調整池)や水路、上下水道設備の整備、区画道路(幅員5~11m)、歩行者専用道(同4~6m)の築造など。契約期間は2023年9月末まで。
18日に開かれた理事会で契約の経過などを報告済み。仮換地指定もこの8月に完了しており、安全祈願祭を経て、着工を待つばかりとなった。
同組合が計画する土地区画整理事業は、事業地が水田を主体とした農地で飯野坂字北沖、南沖、小揚場などの7.3ha(別図参照)。イオンモール名取の南側となり、西側に国道4号、さらに東側に名取中央スマートインターチェンジが位置するアクセス条件が整った好立地。宅地需要が高まるエリアで、同事業により流通・業務系企業の受け皿を整備する。
区域内の事業用地は約5haを設ける。用途地域は準工業地域で、区画は2haの大区画など計9区画を確保する見通し。企業の立地に向けては業務代行のパスコ・太陽不動産JVが誘致を進めており、物流系企業から声がけなども受けている。25年3月31日までの事業完了を目指す。