陸上競技場の検討 入札 基本構想/25日まで参加受付(宮城県 石巻市)
[2021/8/19 宮城版]
石巻市は、市総合運動公園陸上競技場の基本構想策定業務について、一般競争入札の手続を公告した。この業務では、陸上競技場の新設に向けて施設の機能や規模、事業スケジュールなどを検討してもらうほか、概算事業費を算出してもらう。25日まで参加申請書、9月2日まで入札書を受け付け、翌3日に開札する。
陸上競技場は、南境字新小堤18のセイホクパーク石巻(市総合運動公園)に第3種公認競技場として新設することを構想している。昨年度は基礎調査支援業務を昭和(東北支社・仙台市宮城野区)に委託し、想定される導入機能や施設規模、概算工事費、事業スケジュールなどを検討した。
基礎調査の結果によると、導入機能は1000人収容のメインスタンド、5000人収容の芝生スタンド、日除け、全天候フィールド、芝舗装、夜間照明(公園灯)などを想定。施設規模は、敷地面積を3haとし、メインスタンドに2500平方m、芝生スタンドに5500平方m、トラックフィールドに約1万7000平方m、芝生フィールドに約7000平方mを充てている。
概算では設計費が約6600万円、工事費が約22億円と算定している。工事費の内訳は、メインスタンドがRC造で6億2250万円、芝生スタンドが6億8475万円、日除けが膜屋根で1億8000万円、全天候フィールドが5億1000万円、芝舗装が1400万円、夜間照明が650万円など。
ただし、付帯施設として室内走路、管理棟、合宿所、駐車場などの整備も視野に入れており、仮にこれらや敷地造成費を加えれば工事費がさらに増える見込み。
基本構想策定業務では、計画条件の整理、スポーツ団体への意向調査、施設機能・規模の検討、ゾーイング計画・動線計画・配置計画の検討、懇談会等の運営支援などを担当する。履行期間は2022年3月25日まで。
基本的には基礎調査の結果を参考にして検討を深めることになる。今回は付帯施設も含めて概算事業費を算出する。
入札の参加資格は、県内に事業所を置き、市の資格承認簿に「測量・建設コンサルタント等業務」の「都市計画および地方計画」と「造園」に登録されていることなど。2006年度以降に自治体の同種業務を請け負った実績なども必要となる。
入札は事前審査型で、郵便入札を適用。質問は24日まで受け付け、25日に回答する。参加資格の審査結果は26日に通知する。
担当課の体育振興課では、来年度に基本計画を委託し、基本計画がある程度固まった段階で、PFI可能性調査業務を委託したい意向だ。