宇都宮土木 野高谷立体で上下部工 408号宇高BP 地盤改良や舗装工

[2021/08/18 栃木版]
 県宇都宮土木事務所は、国道408号宇都宮高根沢バイパスの4車線化に向け、野高谷交差点周辺の工事発注の大幅な進ちょくを図る。主要地方道宇都宮向田線をオーバーパスする(仮称)野高谷立体の上下部工事を年度末に発注するほか、この工事に先立ち、立体部橋梁周辺の地盤改良工7件を9月までに発注する。また、北側の宇都宮向田線バイパス(通称・宇都宮テクノ街道)交差点区間の板戸町地内では、12月までに舗装工14件を順次発注する。テクノ街道も立体化が計画されており、22年度以降の工事発注を見込む。

 地盤改良工は、本年1月の県公共事業評価委員会で変更内容が報告された。4車線化に伴い、野高谷交差点とテクノ街道交差点の立体化に着手するにあたり、地質・土質調査を実施。両交差点は当初、5~6m程度のプレロードによる地盤改良工事を想定していたが、深層混合処理工法を採用し、野高谷立体で約11m、テクノ街道では約25mに変更した。

 地盤改良工7件の工期は10カ月を見込み、指名競争で発注する。地盤改良では、柱上の杭を形成する工事を行い、22年度の擁壁工事に備える計画とする。

 上下部工事を発注する野高谷立体は、橋長125mの鋼3径間連続非合成細幅箱桁と、下部工は杭基礎逆T式橋台2基、杭基礎張出式橋脚2基で構成。詳細設計は富貴沢建設コンサルタンツ(宇都宮市)が担当した。下部工は橋台2基と橋脚2基を一括して年度末に、上部工事も同じ時期に本庁執行の一般競争入札で発注する予定で、工期には上下部工とも13カ月を見込んでいる。

 テクノ街道との立体化は、橋長44.3mで上部は鋼単純非合成鈑桁と、下部工が杭基礎逆T式橋台2基で構成する。詳細設計は大日本コンサルタント(東京都千代田区)が担当している。

 408号宇都宮高根沢バイパス6600m(標準幅員31.5m)は、09年度の事業化とともに用地取得を始め、12年度から工事に着手した。全体を3期工区に分け、1期の宇都宮市板戸町~県道宇都宮那須烏山線(鷺ノ谷交差点)まで2700mを17年2月、2期の県道宇都宮向田線(野高谷交差点)~板戸町まで2600mを19年5月にそれぞれ暫定2車線で供用している。

 現在は、県矢板土木事務所管内で未供用の県道宇都宮那須烏山線鷺ノ谷交差点~国道4号まで1300mを整備。県宇都宮土木事務所は、暫定2車線供用区間の4車線化と主要交差点の立体化を推進している。

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