来年度から仮設校舎建設 改築設計を24日入札(宮城県 東松島市 大曲小学校)
[2021/8/17 宮城版]
東松島市は大曲小学校の改築に向け、24日に指名競争入札を開札して設計業務を委託する。7社を指名している。同業務の履行期間は2023年3月17日までだが、仮設校舎の新築設計だけは早めに仕上げてもらう。仮設校舎はリース契約とし、来年12月~23年7月の工期で新築してもらうことを想定している。その後に北校舎の改築や西校舎の解体などを進める。概算事業費は現時点で約18億円を試算している。
大曲小は大曲字寺前地区にあり、既存の北校舎を解体撤去し、ほぼ同じ位置にRC造3階建て延べ3700平方m程度の新校舎を建設する計画。既存の西校舎は解体撤去し、機能を新校舎の1棟に集約する。
仮設校舎はプレハブ造3階建て延べ2200平方mの規模で、西校舎に接続させる。新校舎の完成までは西校舎も一時的に仮設校舎として利用する。
建設スケジュールは、23年7月までに仮設校舎を設置し終え、同年9月~24年5月に北校舎の解体、24年9月~26年3月に新校舎の建設、26年5~9月に西校舎を含めた仮設校舎の解体撤去を進める予定だ。
設計業務は、新校舎建設の基本・実施設計や、仮設校舎の新築設計と解体設計、西校舎の解体設計を一括してまとめる。6月補正予算には、同業務の委託費として21~22年度で限度額7470万円の債務負担を設定。2988万円は予算計上しており、本年度に支出した場合は次年度以降の額が債務負担の限度額となる。
既存の学校施設は、1967~68年に北校舎、82年にプール、83年に体育館、86~87年に西校舎が建てられた。校舎は2棟ともRC造3階建てで、北校舎が2887平方m、西校舎が1295平方mの規模。
市は昨年度、冠設計(仙台市泉区)に委託して北校舎と西校舎の耐力度調査を行った。その結果、北校舎の劣化がかなり進行していることが判明。震災津波で浸水被害を受けたことも考慮し、北校舎を改築することに決めた。生徒数が減ってきていることから西校舎は解体撤去する。