ポンプ場の設備改修 下水道/本年度に設計3件 ストックマネジメント事業(宮城県 石巻市)

 石巻市は発注予定を更新し、4日付で東北地方整備局のホームページに公表した。新たに下水道ストックマネジメント事業の実施設計業務3件などを追加した。同事業は老朽化した排水機場の設備関係を順次、改修・更新する計画。本年度は住吉、井内、飯野川の排水ポンプ場3カ所について、実施設計業務を委託する。

 同事業で改修・更新を予定するのは、排水ポンプ場のポンプ設備、電気設備、機械設備など。まずは北上川下流処理区の住吉排水ポンプ場、北上川東部処理区の井内排水ポンプ場、飯野川処理区の飯野川排水ポンプ場を優先的に改修する考え。

 本年度はポンプ場ごとの3件に分け、9月までに一般競争入札で実施設計を委託する。概算業務規模は、住吉と井内が1500万円、飯野川が1000万円。履行期間は8カ月。この業務成果を踏まえて、例えばポンプならば全面更新、あるいは部品交換を行うといった方針を定める。

 既存のポンプは、住吉が口径3000mmのスクリューポンプ4台と500mmの水中ポンプ2台、井内が2200mmのスクリューポンプ2台と250mmの水中ポンプ1台、飯野川が700mmのスクリューポンプ1台と500mmの水中ポンプ1台が備わっている。

 ストックマネジメントの工事については、来年度以降に発注する。担当の下水道管理は複数年かかることを想定している。今回の3カ所以外では▽南境▽釜▽鹿妻──排水ポンプ場などが古くなっている。

道路や法面の復旧など追加

 同市の発注予定にはこのほか、工事10件を追加しており、全て一般競争入札で発注する。追加工事の内訳は、道路の改良工事が2件と災害復旧工事が2件、法面の災害復旧工事が2件、橋梁の補修工事が1件、公園の工事が2件、汚水管渠の築造工事が1件。

 道路は、第2四半期に中埣南二線の舗装工事と、中浦中屋敷線の舗装復旧工事、第3に古川西堤線の舗装復旧工事、第4に新田町谷地中線の改良工事を発注する予定。

 概算工事規模は、中埣南二線が3000万円、中浦中屋敷線が2800万円、古川西堤線が3900万円、新田町谷地中線が3600万円。

 法面復旧は、白窪前網線の法枠工と、前浜第8号線のモルタル吹き付けで、第3四半期に入札する。概算工事規模は、白窪前網線が7600万円、前浜第8号線が1600万円。

 橋梁は、第2四半期に山下跨線歩道橋ほか3橋補修工事を発注予定。概算工事規模は2500万円。公園は、公園施設長寿命化対策工事と、住吉公園整備工事を第2四半期に入札する見通し。

 汚水管渠は「西流下5号青葉東準幹線築造工事」を第3四半期に発注する。延長500mの開削による管渠工で、概算工事規模が8000万円、工期が6カ月の見込み。

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