建設技術研究所に決定 大郷で吉田川の護岸設計(北上川下流)
[2021/8/5 宮城版]
国土交通省北上川下流河川事務所は、吉田川中流護岸詳細設計業務を建設技術研究所(東北支社・仙台市青葉区)に委託する。業務委託に当たっては、3日に一般競争入札を開札し、同社が1681万円で落札した。予定価格は2120万円、調査基準価格が1678万円だった。
この業務は、一級河川吉田川の中流部(大郷町)で3カ所に護岸を整備するため、詳細設計を作成するほか、測量を行う。履行期間は2022年2月25日まで。
護岸の整備箇所は左岸側で、3カ所を合わせた延長が約1.1kmとなる。1カ所は高水敷が狭い区間に低水護岸を設ける。残り2カ所は、粕川大橋と大郷大橋の周辺にそれぞれ護岸を整備する。護岸はブロックを張り付けることをイメージしている。
国や県などは、2019年の東日本台風での洪水被害を踏まえ、吉田川の「新たな水害に強いまちづくりプロジェクト」を定めた。国は2019~23年度の5カ年で総事業費に267億円を投じ、河道掘削や築堤、護岸工事などを進めることにしている。全体のうち約241億円は河川大規模災害関連事業で、今回設計を委託する護岸整備も同事業の一環で行う。