パシコンが予備設計 国道4号の高架橋と道路 篭ノ瀬~鹿の又間(仙台河川国道)
[2021/7/22 宮城版]
国土交通省仙台河川国道事務所は、国道4号仙台拡幅(篭ノ瀬~鹿の又)事業で、高架橋と道路の2件に分けて予備設計業務の一般競争入札を開札し、総合評価を経てともにパシフィックコンサルタンツ(東北支社・仙台市青葉区)が落札した。2件とも開札日は20日で、落札決定日が21日。高架橋は鋼箱桁の3橋で構成する計画だ。
高架橋の予備設計は、件名が「仙台地区橋梁予備検討業務」。同社の落札額は2940万円。予定価格は3689万円、調査基準価格が2936万円。業務内容は▽延長139mの鋼3径間連続箱桁▽延長1066mの鋼7径間連続箱桁×3連▽延長162mの鋼3径間連続箱桁――の3橋について予備検討を行うほか、擁壁・補強土壁2カ所の予備設計をまとめる。履行期間は2022年2月28日まで。
道路の予備設計は、件名が「仙台地区道路予備設計業務」。同社の落札額は1381万円で、調査基準価格と同額だった。予定価格は1735万円。高架橋と並走する平面部分の道路や、平面交差点3カ所、擁壁・補強土壁2カ所の予備設計をまとめる。履行期間は22年2月28日まで。
国道4号篭ノ瀬~鹿の又間は、仙台市市太白区郡山の篭ノ瀬交差点から、太白区東郡山の鹿の又交差点までに至る延長1・6㎞区間を対象に、高架橋を設けて立体化する。篭ノ瀬交差点は都市計画道路郡山折立線、鹿の又交差点は都市計画道路元寺小路郡山線と交わっている。
計画幅員は立体4車線と平面4車線で計40mを確保する。このうち、立体部分の高架橋は延長1400mで、全幅が15m。平面は橋梁の両側(下部)にそれぞれ2車線と歩道を整備する。総事業費は約400億円を試算している。
石巻河南道路は建設技術研究所
同事務所は、石巻河南地区道路予備設計業務の一般競争入札を開札し、総合評価を経て建設技術研究所が2449万円で落札した。予定価格は3075万円、調査基準価格が2448万円。開札日は20日で、落札決定日が21日。
この業務は国道108号石巻河南道路の整備に向けて、延長約7・7㎞の道路予備設計を作成する。履行期間は22年2月28日まで。
石巻河南道路は、三陸沿岸道路の石巻河南インターチェンジから西側において、既存の国道108号を一部現道拡幅するとともに、バイパス(BP)道路を新設して整備する。起点は石巻市蛇田地区で、終点が同市北村地区。計画延長は約7・7㎞。
全体のうち、起点から畳石交差点までの約2・2㎞区間が現道拡幅で幅員22mを確保(4車線化)し、そこから終点までの約5・5㎞は盛土構造で幅員8・5m(2車線)のBP道路を造る。BP区間には8橋を新設する。総事業費は約210億円を試算している。