122カ所に118億円投入 事業概要 長堤BPII期が詳細設計 真岡土木

122カ所に118億円投入 事業概要 長堤BPII期が詳細設計 真岡土木
[2021/07/24 栃木版]
 県真岡土木事務所は、2021年度の事業概要と実施予定箇所をまとめ、国庫・交付金と県単を含め122カ所に118億0500万円を投入する。内訳は、道路・街路事業が79カ所88億3500万円、河川砂防事業は40カ所17億6800万円、芳賀町のLRT整備受託が3カ所で12億0200万円。294号二宮拡幅は、街路樹を伐採し改良工事に着手。つくば益子線長堤バイパスは、I期3820mの工事の進ちょくを図り、II期は路線測量と詳細設計を進める。茂木町の急傾斜地新規の北向IIAは、待受式防護柵工200mの諸元を固め、用地測量に着手する。=3面に市町別事業箇所

 新規の事業化に向け道路調査費を配分したのは、真岡市の西田井二宮線東大島、茂木町の那須黒羽茂木線増井と294号坂井、益子町の下大羽益子線城内。また、交付金新規は、城内工区から東に続く道祖土工区で、町中心部付近から東側の山本下大羽線まで1800mが事業区間。片側に2.5mの歩道を確保し11mに拡幅するもので、西側900mを先行して整備を計画しており、本年度は詳細設計を行い用地測量に着手する。

 重点配分した408号真岡南バイパス3480mは、終点部で真岡上三川線との立体化橋梁(L61m)の詳細設計に着手。一般部の用地は確保しており、4車線化に向け工事を進めていく。

 294号二宮拡幅は、茨城県側の4車線拡幅が完了。交差点の設計をまとめ、付加車線設置による隅切り等道路幅を確定。4車線化整備で影響範囲の街路樹を伐採し、改良工事に着手する。

 121号清水交差点は、県道1路線と市道2路線が交差する渋滞箇所の6差路。益子町側からの121号に右折レーンを設置する改善手法に決め、路線測量や詳細設計に着手する。

 真岡岩瀬線小林は、国体会場の運動公園入口の変形交差点の改良。詳細設計を行い、改良工事に着手する。西小塙真岡線島は、旧道合流部の交差点詳細設計。旧道合流部を御前橋西側に移動させ、老朽化している同橋を廃止する計画。

 芳賀郡市を南北に流れる五行川は、芳賀・二宮の遊水地概成を視野に、21.9km区間の河道計画の検討に着手。芳賀遊水地では、掘削や越流堤工事を継続する。

 益子町のつくば益子線長堤バイパス3820mは、既設農道を拡幅し未供用区間の改良工事を進めていく。発注見通しでは、9月までに一般競争で4分割。西小塙真岡線から南進区間(長堤II)2100mは、路線測量や詳細設計を実施し、交差点形状や水路渡河部の構造物に検討を加える。

 市貝町杉山の黒田市塙真岡線は、現道拡幅区間に続く北側900mのバイパス整備に着手。道路詳細設計で検討後、続谷川を渡河する橋梁設計を発注する見通し。

 茂木町の上郭内と河又関根-1の砂防事業は、両地区とも堰堤1基を計画。本年度は国に砂防指定地の申請を行い、用地調査と用地買収に備える。上郭内は流木止めの副堰堤を配した不透過型。本堰堤の堤高が9m、堤長83mで、副堰堤の堤高6m、堤長27m。河又関根-1は、堤高14m、堤長56.5mで、中央には鋼製スリットを配した透過型とし、流木捕捉工を設置する。小井戸地内の田里は、交付金充当に向けた調査に着手、平面図化を予定した。

 芳賀茂木線小深は、那珂川左岸に沿って迂回している500m区間のショートカットの検討。詳細設計を進め、用地測量に着手する見通し。

 芳賀町受託のLRT整備は、宇都宮茂木線と町道台の原下原線の延べ2340mが対象。軌道を確保する改良や舗装工事に加え、宇都宮茂木線では1000平方mの路盤工を実施していく。

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