改築設計を8~9月入札 矢本運動公園の体育館改築(宮城県 東松島市)
[2021/7/20 宮城版]
東松島市は、矢本運動公園の武道館(体育館)を改築する計画で、本年度に改築設計業務を委託する。同業務は指名競争入札での委託を考えており、早ければ8月末、遅くとも9月の入札を予定。繰り越しで来年の夏ごろまでに業務成果をまとめてもらう考え。新体育館の規模は最大1200平方mを想定。改築工事は財源に防衛省の補助金を活用するため、2023年度に補助申請を行い、認められれば同年度の発注を目指す。
同公園は所在地が大曲字堺堀80で、体育館や4面のテニスコート、野球場などが設けられている。体育館とテニスコートの間には管理棟がある。計画では体育館と管理棟を解体撤去し、跡地に新しい体育館を建て、その中に管理棟の機能も入れる。既存の管理棟を解体するに当たっては、アスベスト調査を実施する。
新体育館には武道場のほか、事務室、会議室、トイレなどを配置し、冷暖房設備を導入する考え。
本年度予算には体育館改築工事の設計業務委託費に限度額2200万円の債務負担を設定。期間は21~22年度。ただし、21年度分に880万円を計上しており、同年度に支出した場合は次年度以降の額が債務負担の限度額となる。
既存の体育館は平屋498平方mの規模で、柔道場や器具庫、シャワー付きの更衣室、トイレが備わっている。1975年に他の場所から移された。老朽化が進んでいるほか、手狭となっている。
同公園のテニスコートについては、体育館の改築に先駆けて全面改修する。コンクリートにラバーを敷いた古いタイプのゴムチップウレタン透水コートであるため、砂入りの人工芝に造り替える予定。バリアフリー化や、根元にサビが目立つナイター照明の更新・LED化も行う。擁壁の上に立っているフェンスは擁壁を撤去し、地上から直接立ち上げる形で再設置する。
改修費の財源は防衛省の補助金を活用する。概算工事費は2億円弱を試算。来年度に補助金を申請し、認められれば工事発注する。改修の調査測量設計業務はアジア航測(東松島営業所・東松島市)に委託した。