優良施工114社を顕彰 選定数、前年より大幅増加 技術者153人に優良者表彰 建設工事表彰式(宮城県)
[2021/7/17 宮城版]
宮城県は2021年度の建設工事表彰式を7月16日に県庁で行った。本年度は236件の優良工事が選定され、模範的な建設企業114社が表彰された。現場の安全管理を徹底した工事は148件が選ばれ、担当した技術者153人には建設工事事故防止優良者表彰が贈られた。
コロナ禍での式典開催は2年連続となり、表彰式は例年より出席者数を制限して行われた。受賞企業114社を代表し、3社の代表取締役らが出席。建設工事事故防止優良者の受賞者からは、特別賞の3人を含め6人が代表して出席した。例年、同時開催していた事故防止対策推進大会は、2年連続で中止された。
表彰式であいさつした佐野好昭副知事は、受賞者らが災害対応や国土強靭化の推進に尽力していることに対し、感謝を伝えた。その上で「県民が安全・安心で質の高い生活を送るための社会資本整備に、皆さまは真摯(しんし)に取り組まれた。その成果が表彰につながった」と受賞者のたゆまぬ努力に敬意を表した。
本年度は2020年度中に完成検査を受けた工事1263件の中から、工事成績評点で85点以上を獲得するなどした236件が優良工事に選ばれた。選定数は前年度より72件の大幅な増加となり、受注工事を品質良く仕上げようとする施工者の意気込みが表れた。受賞企業数は前年度より21社増えた。
本年度の受賞件数の最多は、奥田建設(仙台市青葉区)の12件。次いで小野田建設(加美町)の10件、橋本店(仙台市青葉区)の9件となった。
また、県工事を無災害で完工した上、労働災害の撲滅に熱心に取り組んだ現場代理人ら153人には、建設工事事故防止優良者表彰が贈られた。受賞者数は前年度より24人増加。153人のうち、5人は工事2件で無災害を果たした。
また、通算で5回目の受賞を果たした技術者6人には特別賞が贈られ、代表して出席した3人に佐野副知事が表彰状を手渡した。
受賞者を代表し、奥田建設の奥田亮専務取締役が謝辞を述べた。「表彰されたことは光栄の至りだ」と喜びを表し、「建設業の社会的使命として地域の雇用と経済を守り、県のさらなる発展に向けて全力を尽くしていく」と決意を表した。
1966年から行われている建設工事表彰では、今回の表彰を含め通算5781件を優良工事に選定した。受賞企業は延べ4693社となった。