成田拡幅23億円増 事業監視委が再評価(関東整備局)

[2021/7/15 千葉版]
 関東地方整備局は、2021度第1回目の事業評価監視委員会(委員長・朝倉康夫東京工業大学教授)を開き、道路3事業の再評価を審議した結果、いずれも事業継続とする対応方針案が了承された。本県関連の国道51号成田拡幅では、軟弱地盤対策や電線共同溝の追加により、事業費が約23億円増加することなどが報告された。

 再評価の対象となったのは▽国道51号成田拡幅▽国道20号下諏訪岡谷バイパス▽国道18号上田バイパス(延伸)──の3事業。いずれも事業主体は関東地方整備局となっている。

 国道51号成田拡幅は、事業期間の延伸や推定事業費が増加し、評価する必要性が生じたため、再評価を実施した。

 この事業は、成田市内の交通混雑緩和と交通安全の確保を目的とする現道の拡幅事業。事業区間は成田市の飯仲から東金山までの延長5.8km。車線数は4車線で、標準幅員は26mとなっている。

 1970年度に事業着手し、80年から順次4車線開通しており、4.6kmが開通済みとなっている。用地取得率は99%で、残事業区間ついても全て工事に着手している。

 地盤改良(軟弱地盤対策)の範囲が増加するとともに、無電柱化計画に基づく電線共同溝整備を追加したため、事業費が23億円程度増加する見込み。全体事業費は263億円を概算している。

 また、地盤改良の変更や電線共同溝の追加により、事業期間を5年延伸し、2026年度の完成を目指す。残事業の費用便益比は3.6となっている。

 対応方針は「事業継続」とし、交通渋滞の緩和や交通安全の確保、産業活動の支援などの観点から事業の必要性・重要性は高く、早期の効果発現を図ることが適切であるとした。

成田拡幅の概要図

成田拡幅の概要図

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