堤防拡幅へ設計2.6km 阿武隈川/角田の坂津田地区(東北整備局)
[2021/7/13 宮城版]
東北地方整備局仙台河川国道事務所は、阿武隈川下流の角田市坂津田地区で既存堤防を拡幅する。この工事に向け、12日付で築堤詳細設計業務の一般競争入札を公告した。8月4日まで参加申請書、9月3日まで入札書を受け付け、同月6日に開札する。
12日付で公告したのは「阿武隈川下流角田管内堤防測量設計業務」。阿武隈川の河川改修事業の一環として委託する。業務内容は、同川右岸に位置する坂津田地区で延長2.6km区間の築堤詳細設計をまとめるとともに、路線測量を実施する。
このほか、丸森町山田地区の山付けされている既存堤防について、一部で低い区間があるため、築堤予備設計としてかさ上げできるかどうかを検討する。業務の履行期間は2022年2月25日まで。
入札の参加資格は、単体企業か設計JVで、東北地方整備局から土木関係建設コンサルタント業務の資格認定を受けていることなど。BIM/CIM活用業務(受注者指定型)の対象業務となっている。
丸森町で樋管3カ所入替え
東北地方整備局宮城南部復興事務所は、2019年に東日本台風で被害を受けた阿武隈川水系内川の災害復旧事業で、堤防復旧によって樋管を入れ替えるため、樋管の設計業務を委託する。12日付で樋管詳細設計(その2)業務として一般競争入札を公告した。8月3日まで参加申請書、同30日まで入札書を受け付け、翌31日に開札する。
その2業務は3カ所を対象に、樋管の予備設計と詳細設計をまとめる。既存の樋管はいずれも内川(丸森町)の堤防に設けられており、2カ所が1m×1mのボックスで、もう1カ所が径600mmのヒューム管となっている。堤防の本復旧に伴って入れ替える。
入札の参加資格は、単体企業か設計JVで、東北地方整備局から土木関係建設コンサルタント業務の資格認定を受けていることなど。BIM/CIMの活用業務(受注者希望型)となっている。
東日本台風で被害を受けた阿武隈川水系の内川と五福谷川、新川の3河川は、国が直轄権限代行で本復旧する。樋管の設計業務は、3月に「内川等樋管詳細設計業務」を東京コンサルタンツ(東北支店・仙台市青葉区)に委託した。この業務では内川以外の河川も含む樋管のうち、3カ所の予備設計と2カ所の詳細設計をまとめる。履行期限は12月10日。