23年度に事業者公募 粗大ごみ処理施設を統合(市原市)
[2021/7/13 千葉版]
市原市は12日、リサイクルセンター(仮称)の整備に向けた事業者選定支援業務について、委託先を選定する一般競争入札を公告した。福増クリーンセンターの粗大ごみ処理施設を統合し、リサイクルセンターを新設する計画。同業務では事業方式の選定や募集要項の作成などを支援する。2023年度に事業者を公募し、24年度の着工を目指す。
福増クリーンセンターの第一粗大ごみ処理施設(1986年稼働)と第二粗大ごみ処理施設(96年度稼働)は、経年的な劣化などにより老朽化が著しいため、施設を統合し、リサイクルセンターを整備していく。
基本計画をみると、施設規模(日量)は、リサイクルセンターが切断・破砕施設27t、資源化施設14.7tの計41.7t、ストックヤードが25.2tをそれぞれ想定している。
工事費は、管理棟など仮設・解体2億9000万円、新粗大ごみ処理施設など建設58億9000万円、旧粗大ごみ処理施設の解体3億7000万円、ストックヤードの建設6億1000万円を概算している。
PPP/PFI等導入可能性調査では、民間事業者の参入意欲が最も高く、競争性の原理を高めると期待されること、公共が調達した資金を活用するため民間事業者の資金調達に伴うリスクが低減されることなど、総合的に評価すると、DBO方式を導入することが有利であるとしている。
基本計画策定支援業務は八千代エンジニヤリング(千葉事務所・千葉市中央区)が担当。
事業者選定支援業務では、施設整備基本計画の見直しや事業費の設定、実施方針の作成・公表、民間事業者の募集、評価・選定などを支援する。履行期限は24年3月19日まで。当初予算では、同業務に総額3080万円の継続費を設定している。
入札参加資格は、市入札参加資格者名簿(測量・コンサルタント部門)で土木関係建設コンサルタント(廃棄物)に登録があることのほか、業務実績などを求める。16日まで入札参加申請、27~29日に入札書を受け付け、8月2日に開札する。
本年度は基本計画に基づき、事業の建設・運営内容を設定し、プラントメーカーから見積の提出を求め、事業費を設定する。それをもとに、各事業方式についてVFMを算定するとともに、総合評価を実施し、事業方式を選定する。
22年度に事業内容や選定方法、リスク分担などの実施方針を策定し、公表する。民間事業者の考え方を踏まえ、要求水準書をとりまとめる。
23年度に基本協定書案を定め、募集要項を公告し、事業者を募集する。民間事業者を選定し、基本協定を締結した上で、具体的な契約内容に関する調整・交渉を経て、仮契約を締結。市議会での議決を経て、本契約を締結する予定だ。
24年度に管理棟などの解体を進めるとともに、リサイクルセンターの建設に着工し、26年度中の供用開始を目指す。26年度から旧粗大ごみ処理施設の解体工事、27年度からストックヤードの建設工事を進め、28年度中の完成を予定している。