高田近隣センターを改修 WS踏まえ基本計画(柏市)
[2021/7/12 千葉版]
柏市地域支援課は、高田近隣センター市民ワークショップ(WS)および改修基本計画業務の委託事業者を選定する公募型プロポーザルを公告した。開設から約40年が経過した高田近隣センターの機能見直しや間取りの全面改修に向け、市民参加型ワークショップを実施、利用者の意見を反映した改修等基本計画を策定する。提案限度額は1100万円(税込み)。履行期間は2022年3月31日まで。
市は、今後30年程度の活用を見据え、高田近隣センターの長寿命化を計画。改修等基本計画の策定にあたっては、市民参加型ワークショップにより合意形成を図り、地域に密着した施設を目指す。市民アンケート調査を昨年2月~3月に実施。当初、ワークショップも20年度に開催する予定だったが、コロナ禍の影響で延期していた。
当初予算には、今回の業務委託料を含む設計委託料として2000万円を計上。あわせて、21・22年度の2カ年で総額4500万円の継続費を設定している。今回の業務成果をもとに実施設計に着手する。
高田近隣センター(高田693-2)の敷地面積は2325平方m。用途地域は市街化調整区域。本棟と別館で構成。構造・規模は、RC造一部S造2階建て延べ1245平方m。
市では、改修のコンセプトとして▽多世代の人々がつながり集える場所▽高田緑地を活用した来館者同士が多世代に渡り交流しやすいスペースおよび間取りの実現──を設定。
コンセプト実現の手段として▽空間の有効活用(稼働率の低い部屋が出ないよう多目的で使える部屋を多用)▽静と動の空間の使い分け(誰でも使えるオープンな空間と貸室の区別)▽居心地のいい空間(アメニティへの配慮)──を想定している。導入機能は、エレベーターや車いす等スロープ、LED化、雨水貯留タンクなど。
主な業務内容は、市民ワークショップの運営、基本計画概要の作成。
市民ワークショップの実施回数は5回(月1回程度)。参加人数は約30人。参加者選定および案内状送付は市が行う。また、別途、説明会や施設見学会、報告会などを必要に応じて実施する。
参加資格は、柏市競争入札参加資格者として登録されていることなど。
また、経験として、公共施設に関連する市民ワークショップの開催および基本計画作成業務を履行した実績、地域交流施設または社会教育施設(延床面積1000平方m以上)の新築または大規模改修工事の設計業務を履行した実績を求めている。
参加意思表明書を8月6日まで受け付け、参加資格審査結果を9日に通知。企画提案書を9日~13日に受け付け、プレゼンテーションを26日に実施。審査結果を31日に通知する予定だ。