4ha埋立へ設計着手 千葉港千葉中央の埠頭再編(県土整備部)

[2021/7/9 千葉版]
20210709c02a 県土整備部は、千葉港千葉中央地区で埠頭再編事業に乗り出す。新規事業として補正予算案に2億0020万円を計上した。物流拠点としての港湾機能を強化するため、臨海部の埋立に向けた詳細設計に着手するほか、埋立予定地周辺の改修を進めていく方針だ。

 2018年11月に改訂した千葉港港湾計画に基づき、千葉港貨物ヤードの狭あい化などを解消するため、埠頭の再編整備を進めていく。

 コンテナ貨物や自動車のヤードを拡張するとともに、貨物の種類別にヤードの集約化を進めるため、千葉中央埠頭の臨海部を埋め立てる。対象となるのは千葉中央埠頭と出洲埠頭の間にある臨海部の約27ha。

 補正予算案では特別会計港湾整備事業で6000万円を予算化する。第1期(約4ha)の埋め立てに向けた詳細設計に着手する。第1期埋立の完了後は、埋立地を暫定活用しながら、第2期以降の埋立を順次進めていく方針だ。

埋立予定地の位置図

埋立予定地の位置図

 第1期の埋め立てに向けた施工検討業務は三井共同建設コンサルタント(東京都品川区)が担当している。

 一般会計では、中央埠頭内貿物揚場改修・防波堤新設事業に7020万円を計上。埋立予定地に係留する官公庁船の移転先となる中央埠頭内貿物揚場の改修工事や、防波堤の新設のための調査・設計を進めていく。

 併せて、出洲2号・3号物揚場改修事業に7000万円を配分する。埋立予定地に係留するタグボートの移転先となる出洲物揚場を改修するため、詳細設計や工事を実施する予定だ。

 17年1月に策定した千葉港長期構想では、千葉中央地区で不足しているヤードを確保するため、千葉中央埠頭と出洲埠頭の間の埋立による港湾用地の確保を図り、ふ頭機能を再編する方向性が示されている。

 埋立用地については、民間活力を導入した手法により、高機能物流倉庫などを整備・誘致し、千葉港利用による相乗効果を生み出し、物流機能の高度化を図るとしている。

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