中央復建コンサルが受託候補 公共施設の再配置プロポ(宮城県女川町)
[2021/7/7 宮城版]
女川町は、鷲神・浦宿地区の公共施設再配置計画策定支援業務について、公募型プロポーザルを実施し、中央復建コンサルタンツ(東北支社・仙台市青葉区)を受託候補者に選定した。14日に庁内の選定委員会を開いて報告した上で最終決定し、月内に委託契約を結ぶ予定。プロポには同社を含む2社が業務提案書を提出した。
再配置計画の検討対象となる公共施設は、旧女川第一小学校、浦宿二区集会所、女川第一保育所、女川第四保育所、勤労青少年センター。構想では、旧女川第一小の跡地に、第一保育所と第四保育所を統合したこども園や、勤労青少年センター、浦宿二区集会所の集約・再配置を考えている。併せて、跡地に公園なども整備する意向だ。
今回委託する業務では、鷲神と浦宿の両地区におけるまちづくりの考え方と方向性を示した上で、これらの公共施設の再配置計画を策定する。再配置計画の検討に当たっては、現状把握や課題抽出、公共施設の整備規模と場所の検討、外部有識者の意見聴取などを行うほか、旧女川第一小跡地の利活用方法を考える。
跡地の利活用方法に関しては、公共施設の複合化や近接配置、公民連携など、最適な整備方法も検討する。
同業務の履行期間は22年2月25日まで。プロポでは同業務の提案上限額に税込み990万円を設定している。
鷲神・浦宿地区は、震災津波の被害が比較的少なかったエリアだが、廃校となった旧女川第一小の跡地や、老朽化が進んだ複数の公共施設があり、更新や利活用の促進が求められている。
都市マスの策定は国際開発コンサル
同町は、町都市計画マスタープラン策定業務の公募型プロポーザルを行い、国際開発コンサルタンツ(仙台支店・仙台市青葉区)を受託候補者に特定した。14日の選定委員会で最終決定し、月内に委託契約を結ぶ予定。プロポには同社を含む5社が業務提案書を提出した。
町の都市マスは1994年3月に策定。その後27年が経過する中で、大震災津波が発生して復興まちづくりを進めた結果、町の姿が大きく変貌した。町の最上位計画である総合計画が2019年3月に改訂され、目指す将来像も変化しているため、総合計画と調整しながら将来像の実現に向けた新たな都市マスを策定する。
新たな都市マスは本年度から2カ年かけて策定する。今回委託する業務では、21年度業務として現況調査や意向把握、将来目標案と全体構想骨子案の作成などを行い、22年度業務として都市計画変更案の検討や、実現化方策案と都市計画基本方針案の作成などを実施する。
同業務の提案上限額は税込み1620万円。内訳は21年度分が740万円、22年度分が880万円。履行期間は2023年3月17日まで。