建設工事431件発注 南部支援校 9月にWTO 発注予定を更新(宮城県出納局)
[2021/7/2 宮城版]
県出納局は7月1日、第2四半期以降に発注する建設工事、建設関連業務について、発注予定を発表した。1日時点で建設工事431件、建設関連業務291件の発注を予定している。建設工事では秋保地区(仙台市太白区)に新設する仙台南部地区特別支援学校(仮称)について、WTO対象の新築工事を9月に発注する。
更新された発注予定によると、発注額が250万円以上の建設工事は431件(本庁144件+出先機関287件)で、前年同期より40.3%(291件)の減少。4月の初回公表から211件が減少した。
四半期別の発注件数と前年同期比は▽第2四半期354件(195件減)▽第3四半期63件(92件減)▽第4四半期14件(4件減)──となっている。
主な部門の件数を見ると、土木部は225件(本庁68件+出先機関157件)を所管し、全体の52.2%を占めている。農政部の所管件数は63件(本庁1件+出先機関62件)。水産林政部の所管件数は47件(出先機関のみ)だった。上・下水道事業を担う企業局は20件(本庁3件+出先機関17件)を所管している。
WTO対象の案件は「仙台南部地区特別支援学校新築工事」の1件のみ。土木部営繕課が工事を所管し、9月に発注する。工事では旧拓桃支援学校などがあった秋保町湯元字鹿乙の敷地2万6000平方mに、RC造の校舎や付属棟など延べ1万4300平方mの建物を建設し、外構も整備する。概算工事費は55億円を見込んでいる。
関連する設備工事については、電気と衛生、空調を11月に発注する方針。エレベーター工事は来年1月に発注する。また、寄宿舎の機械工事とエレベーター工事を別途、1月に発注する。
営繕課の所管では、高校4校の体育館解体工事を発注する。新体育館の建設に伴い、旧体育館を解体するもので、名取高校(岩沼市)と松島高校(松島町)、角田高校(角田市)の工事を7月中に発注する。佐沼高校(登米市)は8月に発注する。
東北自動車道とみやぎ県北高速幹線道路との交差部に新設する仮称・栗原インターチェンジ(IC)について、土木部道路課は12月に「仮称・栗原IC道路改良工事その2」を発注する。敷地5300平方mを対象にした造成と、側道2000mを施工する。概算工事費は3億円を見込んでいる。
河川の治水対策では、8月に「渋井川水門(ゲート)工事」を発注する。東日本台風などで堤防が決壊した渋井川(大崎市)を対象に、多田川との合流地点付近に背水を食い止める水門を新設する。
仙台港(仙台市宮城野区)の高砂コンテナターミナルの拡張整備では、8月に「高砂コンテナターミナル(4ha)埋立造成ほか工事」(概算工事費2億円)を発注するほか、9月には「高砂コンテナターミナルガントリークレーン3号機更新ほか工事」(概算工事費16億円)を発注する方針だ。