長寿命化計画更新へ 22~26年度 橋長2m以上904橋対象(宮城県仙台市)
[2021/6/24 宮城版]
仙台市は、2022年度以降の橋梁長寿命化修繕計画の策定に着手する。橋長2m以上の904橋を対象に20年度までの点検結果を反映し、健全度や優先度などを見直す。取り組み方針には新たに新技術活用の考え方を盛り込む見通し。集中対策期間(17~25年度)に補修する橋梁は、88橋のうち36橋を引き継ぐ予定で、期間延伸などの必要性も検討する。計画更新の業務は復建技術コンサルタント(仙台市青葉区)が行う。
市は、計画期間(17~21年度)満了に伴い、同計画を更新する。期間は22~26年度。対象は904橋で、20年度までの点検結果を反映し、判定区分の見直しと部材・路線の重要度などを総合的に判定し、優先度などを整理する。道路メンテナンス補助の要件となる新技術活用に関する取り組みなども盛り込む予定。
市は、予防保全型の対策に加え、維持管理費の平準化を図るため、集中対策期間を設定しIII判定88橋の補修工事を進めている。概算事業費(設計・工事)は計画策定時で約44億円を試算。3月末に37橋が完了し執行額は約25億円。21年度末に52橋が完了する見通しで、22年度以降は36橋を盛り込む予定。
新技術導入の実績では、聖沢橋(宮城総合支所管内)の点検業務で画像によるRC床版の点検記録システム、工事で羽山橋・国久橋(秋保支所管内)に床版の補修・補強を同時施工できるスーパーホゼン式工法を採用。点検業務は一般的に近接目視した内容をスケッチし、損傷度を記録するが、カメラで録画し解析ソフトを使って記録した。
管理橋梁は、溝橋を含め930橋。市は年度内にI~IVの判定区分見直しや計画期間の概算事業費などをまとめ、同計画を策定する。計画更新業務は復建技術コンサルタントに委託し、4日に委託契約を締結した。履行期限は22年1月31日まで。