内藤建築事務所が設計 仙台で社屋を移転新築 年明けに工事発注(日本赤十字社宮城)

[2021/6/23 宮城版]
 日本赤十字社宮城県支部(仙台市青葉区)は、同市泉区に支部の社屋を移転新築する計画で、新築工事の設計・監理業務を内藤建築事務所(東京事務所・東京都中央区)に委託した。新築工事は来年1~3月に発注する見通し。総工事費は約7億円を試算している。

 社屋の移転先は、泉区市名坂字石止44-7で、県有地だった場所。第二種住居地域で、建ぺい率が60%、容積率が200%。敷地面積は4312平方m。新社屋の規模はS造かRC造で延べ1500平方m程度。2~3階建てを想定しており、設計提案を踏まえて決める。

 新社屋はロジスティクスセンターの役割も兼ねる。通常時は事務所に使い、非常時は災害対応拠点とする。1階は倉庫的な機能を持たせ、2階以上に事務室や会議室、研修室などを配置する考え。

 ロジスティクスセンターは非常時に医療救護班が集結して会議などを行う。物資もここに集め、医療救護班とともに被災地に派遣する。敷地内には訓練スペースや、最低でも70台程度の駐車場を設ける計画だ。

 移転新築工事の設計・監理業務を委託するに当たっては、公募型プロポーザルを採用。3月1日まで参加表明書を受け、6者から応募があった。審査を経て内藤建築事務所を委託候補者に選定し、5月31日に契約を結んだ。

 業務内容は、新築の基本設計と実施設計をまとめるほか、工事監理や各種法令手続きなどを行う。業務期間は、基本設計・実施設計が6月~2022年1月、監理期間(工期)が22年2月~11月を予定している。

 委託契約までに時間を要したため、プロポの公告時点で設定していた業務期間からそれぞれ1カ月後ろにずれている。このため、当初年内を予定していた新築工事の発注時期も年明けにずれる見込み。

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