ときた建築で実施設計 複合施設へ花見川図書館を改修(千葉市)
[2021/6/22 千葉版]
千葉市は、花見川図書館の大規模改修に向けた実施設計業務をときた建築設計事務所(千葉市美浜区)に委託した。一般競争入札で選定を進め、落札額は1140万円。予定価格は1425万2000円だった。老朽化した花見川図書館を大規模改修し、こてはし台公民館の機能を加えた複合施設として整備する計画。同業務の成果を踏まえ、2022年度の着工を目指す。
効率的な施設運営や市民の利便性向上を図るため、花見川図書館の1階部分を図書館、2階部分をこてはし台公民館として、複合化する。今年度は、改修工事の実施設計やエアコンの移設などを進めていく。
実施設計業務では、屋上の防水改修や外壁改修、床や壁、天井などの内部改修、建具改修、エレベーターの設置、駐車場やフェンスなど外構の建築、電気設備、機械設備が対象となる。委託期間は210日間。
花見川図書館の構造・規模はRC造2階建て延べ1200平方m。改修にあたっては、エレベーターを新設し、1・2階のトイレを洋式化。1階の階段下に多目的トイレを設置する。
1階の図書館部分は、蔵書を約10万冊から約6万冊へと大幅に減らし、一般図書コーナーに閲覧室を設ける。改修後の諸室は、開架書庫・閲覧室(329平方m)、図書館事務室(117平方m)、準備室(26平方m)となる見込みだ。
2階の公民館部分では、既存の調理室や和室、工作室をすべて会議室の仕様に変更。貸出室数を5部屋から4部屋とし、会議室が多目的に使用できるよう、調理設備やポータブルな畳などを整備していく。
改修後の諸室は、講堂[1](117平方m)、講堂[2](87平方m)、調理設備を備えた講習室(63平方m)、会議室(29平方m)、図書館閉架書庫(26平方m)を想定している。