上・下水道整備が約21億円 21~23年度/実施計画に209事業 (宮城県亘理町 第5次総合計画)
[2021/6/19 宮城版]
亘理町は、町づくりの指針となる第5次総合発展計画について2021年度から3カ年の実施計画を策定した。今後実施を予定する主要事業の内容や事業費を示したもので、個別事業に209件を盛り込み、その3年間の総事業費を127億1359万円と試算。このうち上・下水道の整備事業に約21億円をかけ、上水では配水管網整備や耐震化、下水では公共用水域の保全に向けた幹線・枝線整備などを推進する。
第5次亘理町総合発展計画(2016~25年度)は、現在、21年度から5カ年の後期計画が推進中。実施計画はこのうち21~23年度の3カ年に推進する事業の財政計画をまとめた。事業は社会経済情勢などを踏まえ随時見直す。
3カ年の事業は、重点プロジェクトごとにまとめており、事業数と事業費は▽「持続可能なまちの基盤づくり」24事業・約51億円▽「わたしとわたりのブランドづくり」35事業・約13億円▽「ともに学び育て合うひとづくり」19事業・約15億円▽「未来に続く健康づくり」43事業・約24億円▽「絆を深める自治づくり」40事業・約23億円──となった。
主な事業を見ると、上・下水道整備事業のうち、「公共下水道整備事業の推進」に計11億9457万円を試算。このうち、流域関連公共下水道整備事業(汚水)では、鳥の海に注ぐ汚水対策として、幹線・枝線の整備を推進する。各年度約1.2kmを整備する計画で、3カ年の事業費は計6億4700万円を見込む。25年度までの完了を目指す。このほか町単独として計3億0770万円を想定している。
また上水道整備事業においては第4次拡張を進める。災害に強いライフラインとして配管網の拡充やループ化、耐震化、未給水地区解消などを計画。3カ年の事業費は5億0300万円とした。
道路関連では「基幹道路を補完する幹線町道等の整備施策」のうち、地方創生道路整備推進交付金事業が計1億7800万円。公共ゾーン周辺の西郷東郷線と逢隈亘理線の2路線を改良する。工事は22年度の着手を想定している。
これ以外では計画期間中に、老朽化が進む学校給食センターの改築に向けて協議・検討に入るほか、認可保育所等の23年度開所に向けて22年度から誘致・整備を推進する見通し。また観光拠点化など、公民連携で進める鳥の海エリア共創事業も取り組んでいく。