北防波堤改修に4億円 水浜分浜漁港の矢板区間(宮城県石巻市)
[2021/6/18 宮城版]
石巻市は水産物供給基盤機能保全事業で、水浜分浜漁港の北防波堤や、羽坂漁港の護岸・船揚場を改修する。北防波堤は、2023年度までかけてカーテンウォール式の延長97.8m区間を改修する計画で、事業費に約4億円を試算している。本年度は延長47.7m区間の改修工事を発注する。
水浜分浜漁港の北防波堤は、全体延長が151.2mで、うちカーテンウォール式が97.8m、残りがブロック式。カーテンウォール式は鋼管杭を地中に打ち込み、その上にコンクリートを載せている。外洋側は矢板を張った状態となり、これが波を防いで静穏度を保っている。
既存施設の一部は鋼管杭に腐食の穴が開いているほか、矢板が脱落して歯抜け状態となっているため、機能保全事業で傷んだ部分を補修するとともに、抜けた部分を再設置する。
本年度の工事費は、6月補正予算案に1億4000万円を計上した。対象延長は47.7m。残る延長50m区間の工事は、来年度以降に発注する見通し。昨年度は47.7m区間の既存施設撤去工事を丸本組(石巻市)に発注し、繰り越しで施工中となっている。
羽坂漁港の機能保全では、船揚場の先端止壁が波で浸食され破損しているため、延長12m区間を対象に補修する。併せて、護岸の基礎部分が空洞化しているため、コンクリートを充填する。
これらの工事費は6月補正予算案に1000万円を計上しており、市議会で予算案が承認され次第、工事発注する。