荒井で実施設計 富津警察署の庁舎移転(県警本部)
[2021/6/10 千葉版]
県警察本部は9日、富津警察署の庁舎建設工事実施設計業務を荒井設計事務所(君津市)に委託した。10社による簡易公募型指名競争入札で選定を進め、落札額は9300万円。予定価格は1億0583万2000円だった。佐貫地区に移転し、庁舎棟や車庫棟など延べ3290平方m規模を新築する計画。同業務の成果を踏まえ、2022年度の着工を目指す。総事業費は23億3000万円を概算している。
同業務では、荒井設計事務所がとりまとめた基本設計の成果を踏まえ、詳細図面の作成や、各種行政手続き、建設費の積算などを担当する。履行期限は22年2月28日まで。
富津警察署の庁舎は、築50年近くが経過し、老朽化や狭隘化が著しい上、県が策定したハザードマップにおいて、2m以上の津波浸水が予想されているなど、警察運営において支障があることから再整備する。
整備予定地は富津市佐貫地区の佐貫交差点付近で、敷地面積は約6000平方m。新庁舎の構造・規模は、庁舎棟がRC造4階建て延べ2640平方m、車庫棟がS造2階建て延べ650平方mをそれぞれ想定している。
会計課は、22年度予算案で工事費を確保し、12月県議会で工事請負契約締結議案を上程する方向で検討している。承認されれば、23年1月ごろの着工、24年9月ごろの完成を目指す。
現在の所在地は、富津市海良121-1。既存施設の規模は、1971年に完成した本館がRC造3階建て延べ764平方m、87年に完成した別館がRC造3階建て延べ637平方mとなっている。