中学校改修に設計費 陸上競技場は構想費(6月補正予算 宮城県石巻市)
[2021/6/1 宮城版]
石巻市の6月補正予算案が明らかになった。一般会計は33億0781万円を追加し、総額を808億6934万円とする。主な事業費は、石巻中学校改修事業の実施設計業務委託費として校舎に8000万円、体育館に2000万円を計上。陸上競技場の基本構想策定業務委託費や、学校給食センターの基本計画策定支援業務委託費なども盛り込んだ。
石巻中は、校舎の長寿命化改修と体育館の改修を計画。本年度に設計業務を委託し、2022~23年度で工事する予定。長寿命化改修は、コンクリート中性化対策や鉄筋の腐食対策、多様な学習形態への対応工事などを行い、機能性を高める。
同校の既存施設は、1971年から73年にかけて建てられた。校舎はRC造4階建て延べ約5000㎡、体育館がS造平屋約1000㎡の規模。
6月補正では同校以外に、青葉中学校の空気調和機器機能復旧工事費に7092万円、須江小学校屋内運動場改築事業の測量業務委託費に640万円と基本計画策定業務委託費に400万円、前谷地小学校水泳プール改築事業の実施設計業務委託費に1000万円と地質調査業務委託費に760万円を充てるなどした。
陸上競技場は、新設に向けた基本構想策定業務委託費に780万円を計上。学校給食センターは統廃合などを検討するための基本計画策定支援業務委託費に1080万円を計上するとともに、期間を22年度とする限度額1620万円の債務負担を設定。本年度から2カ年かけて計画を作る。
6月補正ではこのほか、七窪蛇田線街路整備事の道路改良工事費に4億3600万円、水産物供給基盤の機能保全工事費に1億5065万円、避難路整備事業の測量設計業務委託費に3900万円と道路改良工事費に7900万円、公園施設の整備工事費に1億0900万円、中瀬公園整備事業の公園整備工事費に4900万円、福島県沖地震関係の市道災害復旧工事費に1億6000万円と漁港施設災害復旧工事費に1億2529万円、公営住宅整備工事費に4900万円を盛り込むなどした。
予算案は3日開会の市議会6月定例会に提出する。会期は18日までを予定している。