複合施設に債務92億円 新給食Cで設計費(印西市補正予算)
[2021/5/29 千葉版]
印西市(板倉正直市長)は28日、6月4日開会の市議会定例会に上程する18議案の概要を明らかにした。一般会計補正予算案には、仮称・千葉ニュータウン中央駅圏複合施設整備事業費として、限度額92億1538万円の債務負担行為を設定している。期間は2021~44年度の24カ年。複合施設をBTO方式、1号館をRO方式で整備する民間事業者の選定に向け、7月に募集要項を公表する予定だ。
市は、都市再生機構事務所の跡地において、行政サービスの向上を目的とした複合施設の整備を計画している。同事業では、整備・運営事業者が特別目的会社(SPC)を設立。新施設の建設後に、市に施設の所有権を移転し、維持管理・運営する。1号館はRO方式で整備。所有権は市が有したまま、SPCが1号館を改修し、維持管理する。
整備対象の公共施設は、新設する複合施設と、改修する中央駅前地域交流館1号館、解体する中央駅前地域交流館2号館。建物の配置は、民間施設・駐車場との合築・分棟の2パターンともに可能。
事業スケジュールについては、新施設と1号館は24年12月末に引き渡し、25年4月に供用を開始。2号館は新施設の供用開始後に解体する。民間施設の着工時期は提案により決定する。
4月に実施方針および要求水準書案を公表し、事業者との第1回対話を実施している。今後は、7月に募集要項を公表、第2回対話後の10月に提案書を受け付け、整備事業者を12月に決定する予定だ。
また、補正予算には、仮称・新高花学校給食センターの設計費として21~22年度の2カ年で6305万円の債務負担行為を設定。旧高花学校給食センターの跡地に、市内では4カ所目となる新学校給食センターを整備するため、基本設計・実施設計に着手する。