公共施設の計画プロポ 鷲神・浦宿地区で再配置(宮城県女川町)
[2021/5/28 宮城版]
女川町は、鷲神・浦宿地区の公共施設再配置計画を策定するため、計画策定支援業務を公募型プロポーザルで委託する。27日付でプロポの手続きを公告した。6月7日まで参加申込書を受け付け、14日に一次審査結果を通知し、29日まで提案書を受け付ける。7月1日にヒアリングを行い、同月中旬に受託候補者の選定結果を通知し、同月下旬の契約締結を予定している。
鷲神・浦宿地区は、震災津波の被害が比較的少なかったエリアで、廃校となった旧女川第一小学校跡地や老朽化が進んだ公共施設が複数立地しており、更新や利活用の促進が求められている。
近年の豪雨では浸水被害を受けるなど、防災面の地域課題も解決が求められている。さらに、2021年度末には浦宿橋(仮称)の開通が予定されており、国道398号の自動車交通の変化も予想されている。
こうした背景を踏まえ、今回のプロポで業務を委託し、両地区におけるまちづくりの考え方と方向性を示した上で、公共施設の再配置計画を策定する。同計画には、21~22年度で策定を予定する町都市計画マスタープランへ必要な事項を盛り込むこととする。
計画策定支援業務の内容は、公共施設再配置計画の検討として、現状把握や課題抽出、公共施設の整備規模と場所の検討、外部有識者の意見聴取などを行うほか、旧女川第一小学校跡地の利活用方法の検討や、鷲神・浦宿地区公共施設再配置計画書の作成などを実施する。
検討対象の公共施設は、旧女川第一小学校、浦宿2区集会所、第一保育所、第四保育所、勤労青少年センター。同校跡地には、第一保育所と第四保育所を統合したこども園、勤労青少年センター、浦宿第2区集会所、公園の配置を構想している。
跡地の利活用方法の検討では、公共施設の複合化や近接配置、公民連携など、最適な整備方法も検討する。
同業務の提案上限額は税込み990万円。履行期間は2022年2月25日まで。業務提案書で求める特定テーマは▽鷲神・浦宿地区のニーズを的確に反映し、住民との合意形成を効果的に進めるための方策▽地域の課題に即した旧女川第一小学校跡地の利活用方針を策定するための検討の進め方――の2つ。
プロポの参加資格は、県内に事業所を置く町の入札参加資格登録業者で、建設コンサルタント登録規定の「都市計画および地方計画」部門に登録されていることや、過去10年間に国や地方公共団体が発注した土地利用計画策定、またはまちづくり計画策定の業務を元請でとりまとめた実績があることなど。
都市マス策定のプロポ公告
女川町は27日、町都市計画マスタープラン策定業務の公募型プロポーザルを公告した。6月7日まで参加申込書を受け付け、14日に一次審査結果を通知し、29日まで業務提案書を求める。7月1日のヒアリングを経て、同月中旬に受託候補者の選定結果を通知し、同月下旬に委託契約を結ぶ予定だ。
町は1994年3月に都市マスを策定したが、その後27年が経過し、その間に大震災が発生して復興まちづくりを進めた結果、町の姿が大きく様変わりした。町の最上位計画である総合計画が2019年3月に改訂され、目指す将来像も変化していることから、総合計画と調整しながら将来像の実現に向けた新たな都市マスを策定する。
都市マスは本年度から2カ年かけて策定する。今回委託する業務の内容は、21年度業務が現況調査や意向把握、将来目標案と全体構想骨子案の作成など、22年度業務が都市計画変更案の検討や、実現化方策案と都市計画基本方針案の作成など。
提案上限額は税込み1620万円。内訳は21年度分が740万円、22年度分が880万円。業務の履行期間は2023年3月17日まで。業務提案書で求めるテーマは①本町が抱える都市の課題と対応方針②業務工程表③自由提案――の3つ。
プロポの参加資格は、町の入札参加登録業者で、建設コンサルタント登録規定の「都市計画および地方計画」部門に登録されていることや、過去10年間に都市マス策定の業務実績があることなど。