交差点立体化詳細設計へ 408号真岡南バイパス 4車線の工事推進 県道路整備課
[2021/05/26 栃木版]
県道路整備課は、国道408号真岡南バイパス(真岡市)の4車線整備に伴い、2020年度補正と21年度当初予算に工事費を配分したほか、真岡IC南交差点の主要地方道真岡上三川線をオーバーパスする立体化の詳細設計を今年度に発注する見通し。事業延長は3480mで、全体事業費が140億円。用地取得は20年度末までに完了しており、見直しによる増額分53億円は、ほぼ工事費に充当される。
同バイパスは、3月20日に暫定2車線による供用を開始し、完成形の4車線化は25年度完了を見込んでいる。県道立体化に伴う予備設計は、20年度富貴沢建設コンサルタンツ(宇都宮市)が成果品をまとめた。同課では形式等橋梁諸元などを精査し、詳細設計を発注。発注方式には総合評価型指名競争入札の適用が見込まれる。
408号真岡南バイパスは、常磐自動車道谷和原ICを起点に、宇都宮東部地域を経由して東北自動車道矢板ICに至る地域高規格道路「常総・宇都宮東部連絡道路」の一部を構成。北関東自動車道真岡ICへのアクセス強化を図るなど、本県経済を牽引する鬼怒川左岸工業団地群の産業活動を支える重要な道路。
事業区間は真岡市寺内地内~長田地内の3100mとし、立体化により3480mとなった。14年度に事業化され、15年度から用地取得、16年度には工事に着手した。
同バイパスは、車線数を4車線、県道真岡上三川線との交差形式を立体交差として1991年2月に都市計画決定。整備効果を早期に発現させるため、道路ネットワークの構築を優先することとし、暫定2車線での整備を進め、3月に供用した。
4車線化は▽同バイパスの前後区間が4車線で整備済(一部整備中)であること▽真岡上三川線交差点(真岡IC南交差点)で渋滞が発生していること▽同バイパス周辺や延伸区間で新たな産業団地の開発などが進められており交通需要の増大化が見込まれること-などが理由とし、円滑な交通を確保するため、車線数を4車線、真岡南IC交差点を立体化して整備を進めていくもの。
幅員は30mで、4車線化に伴い車道部8.25mと路肩0.75m、中央分離帯2mを整備。歩道5mは暫定2車線時に整備済となっている。
コスト縮減の方策では、橋梁の床版に耐久性が高く維持管理の省力化が図れる合成床版の採用を検討するとした。