鹿沼市地域再生計画 市道9路線整備に32億円 3林道改良と15橋を修繕

[2021/05/20 栃木版]
 鹿沼市と県は、鹿沼市の地域再生計画「木と共に暮らす快適なまちづくり計画」が国から認定されたことを受け、市道9路線と林道7路線の整備に着手する。市道については3路線で拡幅改良、2路線で新設、4路線で舗装修繕を予定。林道については3路線の改良や、15橋の修繕を計画しているという。事業期間は2021~25年度までの5年間となっており、事業費は、市道が32億0600万円、林道が5億8310万円。
 「木と共に暮らす快適なまちづくり計画」は、市道と林道を一体的に整備することで、交通ネットワークの向上、地域間のアクセス強化、市街地の渋滞緩和、交通の安全性の向上を図り、林業など市産業の振興と雇用創出で人口減少の抑制を図るとしている。対象の市道は▽5047号線▽0020号線▽0365号線▽0004号線▽0103号線▽0003号線▽0010号線▽0014号線▽0016号線―で、市主体で整備する。
 5047号線は府中町地内ほかで、延長400㍍で幅員を12㍍に拡幅する工事を実施。20年度に計上した事業費の繰越し分の工事を8~9月にも発注。21年度に計上した事業費分は、年度末にも発注する。事業費は、1億3000万円。
 0020号線は上殿町地内ほかで、延長520㍍で幅員を22.5~23.5㍍に拡幅する工事を、23年度以降に行うという。事業費は、2億2000万円とした。
 0365号線は北赤塚町地内ほかで、新設工事(L640㍍・W9.75㍍)を行うとしており、12月に一部工事を発注予定。事業費は7億7000万円で、5カ年事業を計画している。
 0004号線は深津地内ほかで、新設工事(L2000㍍・W25㍍)を計画しており、8月にも詳細設計を発注。事業費は14億0700万円で、5カ年で事業を進める。
 0004号線は久野地内で、延長2000㍍で幅員を10.75㍍に拡幅する。8月ごろに用地測量業務を発注。事業費は4億6900万円で、5カ年で整備を実施する。
 0003号線、0010号線、0014号線、0016号線の4路線には400万円を配分し、舗装修繕を実施する。舗装修繕の手法を調べるFWD調査を7月にも発注。4路線の工事は、いずれも9月以降に発注するとしている。
 0003号線は日光奈良部町地内ほかで延長2200㍍・幅員6.5㍍を整備するとし、工事に6880万円を配分。0010号線は下沢地内で延長860㍍・幅員8.2㍍を整備し、工事に2960万円を配分。0014号線は上奈良部町地内ほかで延長1800㍍・幅員6.5㍍の工事に5740万円を配分。0016号線は加園地内ほかで延長1600㍍・幅員7.5㍍を整備するとし、工事に5020万円を配分した。
 林道は▽栗沢線▽小川沢線▽寄栗線▽前日光線▽河原小屋三の宿線▽大荷場木浦沢線▽横根線―が対象で、栗沢線と小川沢線は市、ほか5路線は県西環境森林事務所が主体で整備を行う。
 栗沢線は上南摩町地内で、延長1160㍍を幅員4㍍に拡幅する。同路線には1億円を配分し、22年度から段階的に整備を行うとした。小川沢線は、草久地内の橋梁修繕を22年度にも行うため、500万円を配分している。
 前日光線は、家富連山トンネルの定期点検を第2四半期にも発注。上粕尾地内での法面改良工事(L136㍍)を、秋ごろにも発注するという。横根線は、上久我地内などで法面改良工事(L82㍍)を、第2四半期にも発注するとした。
 大荷場木浦沢線は、3橋の修繕について、第1四半期に設計等業務、秋にも耐震補強工事を発注する。対象は、木浦橋、中の沢橋、山の神橋。
 寄栗線の3橋の修繕は23年度に予定。河原小屋三の宿線は、計画期間後期に橋梁修繕を行う見通しで、8橋を想定しているという。

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