船場が受託候補に 市庁舎の整備支援(木更津市)
[2021/5/14 千葉版]
木更津市は13日、市役所庁舎整備支援業務の公募型プロポーザルについて、船場(東京都港区)を受託候補者とする選定結果を明らかにした。施設の機能・規模・コストなどの詳細協議のほか、事業化への選定基準などを支援するもので、予算額は1194万8000円。市公共施設マネジメント課は、年度内に事業化に向けた協定を締結したい考えを示しており、2025年度の新庁舎での業務開始を目指す。
同市では、庁舎整備事業について、民間施設の一部を賃借とする方向性を示した「庁舎整備基本構想改訂版」と「庁舎整備基本計画改訂版」を策定。木更津駅周辺や朝日庁舎周辺の庁舎整備に向けて、民間事業者からの提案を募集し、詳細協議に向けた交渉権者を決定して協定を締結した。
同業務では、交渉権者の提案内容に基づき、庁舎の規模・機能・附帯する複合施設、賃借料、賃借期間などについて、精査・整理する。併せて、事業化に向けた協定締結のための審査基準の作成や協定書の策定などを担当する。履行期限は22年3月31日まで。
木更津駅周辺では、3者と詳細協議に向けた協定を締結。提案概要をみると、新昭和は中央地区で、市役所、分譲マンションなどとの複合施設を提案。施設は、市役所(約4000平方m)や市民交流スペース、店舗、居住スペース、平面駐車場、自走式立体駐車場を計画している。
吉村コンセクター・吉村コンパイン・永朗建設、プラスのグループは、東中央地区に市役所と駐車場などの複合施設を提案した。施設は市役所(約4000平方m)や市民交流スペース、スーパーマーケット、保育園、クリニックなどのほか、自走式立体駐車場などを想定。
フージャースコーポレーションは、中央地区で、市役所と共同住宅などとの複合施設を提案。施設は、市役所(約4000平方m)や市民交流スペース、店舗、駐車場、共同住宅(別棟)で構成される。
朝日庁舎周辺では、イオンタウンと協定を結んだ。同社は、朝日地区で市役所と商業との複合施設を提案している。施設は、市役所(約8000平方m)や店舗、平面駐車場、自走式立体駐車場などを計画している。
同市は、事業者を選定するため、秋にも学識経験者や市職員で構成する「木更津市庁舎整備事業者選定審査委員会」を設置する方針だ。