建築A対象に新築入札 石巻蛇田に児童クラブ(ミルク)

[2021/5/11 宮城版]
 乳幼児保育園ミルク(石巻市、相原かよみ理事長)は、同市蛇田地区に定員200人規模の放課後児童クラブを新設する計画で、県から認可や補助金の内示が下り次第、早ければ6月にも建設請負業者の選定に向けた入札手続きを公告する。石巻市の入札参加登録で建築一式工事がAランクの事業者を対象に、入札参加を募る意向だ。同市内本店には限定せず、県内の事業者とする考え。

 放課後児童クラブの建設予定地は、蛇田小学校の隣接地で、以前にスーパーあいのやの蛇田店が建っていた場所。すでに既存施設の解体撤去工事に着手しており、6月半ばには完了する見込み。

 跡地には木造2階建て延べ500平方m弱の放課後児童クラブを建てる。室内は40人単位の5クラスに分ける。敷地内には10台分程度の駐車場や、小規模な屋外の遊び場も確保する。

 県からは6月初旬ごろに補助金の交付決定を受ける予定になっており、その後すぐに入札手続きを公告し、7月には新築工事の施工業者を決定したい考え。8月2日の着工、来年2月28日の完成を目指す。3月初旬には建物を引き渡してもらい、4月から供用を開始する。

 ミルクの施設整備に当たっては、石巻市が国の子ども子育て支援整備交付金を活用して補助金を交付する。市は2021年度予算に9966万円の補助金を計上した。

 市によると、同交付金は国が2分の1、県と市が8分の1ずつを負担し、残る4分1を事業者が負担する。市が21年度予算に計上した補助金は、国と県、市の負担分を合わせた額となる。

 ミルクは2015年1月設立の特定非営利活動法人。それ以前に設けていた保育園あいはらを同年3月に閉園し、4月から乳幼児保育園ミルクとして開園。19年度には同園の敷地内に放課後児童クラブを設置した。新しいクラブが完成した後は、既存クラブの機能をそちらに移す。

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