夷隅合同庁舎で実施設計 22年度着工へ 総工事費17.5億円(県営繕課)

[2021/5/8 千葉版]
20210508c 県土整備部営繕課は7日、夷隅合同庁舎建築工事の実施設計業務について、簡易公募型指名競争入札の手続きを開始した。老朽化が著しく耐震性能が低いため、大多喜町横山地区に移転新築する。新庁舎は事務所棟など3棟で延べ2540平方m規模を想定。総工事費は約17億5200万円を見込んでおり、2022年度の着工を目指す。

 建設予定地は大多喜町横山ほかの敷地面積5825平方m。都市計画区域外となっており、国道297号と接している。

 新庁舎の構造・規模は、事務所棟がRC造2階建て延べ1619平方m、防災備蓄倉庫棟がS造2階建て延べ486平方m、車庫・倉庫棟がS造2階建て延べ435平方m。

 事務所棟については、1階に農業事務所、教育事務所、県税事務所、2階に地域振興事務所、土木事務所を配置。共用部はエントランス、ホール、廊下、階段、ELV、屋外階段、会議室、機械室、トイレ、更衣室、休憩室、給湯室などを計画している。基本設計は竹江設計事務所(鎌ケ谷市)が担当した。

 実施設計業務では、建築(意匠・構造)、電気設備、機械設備(昇降機)、外構のほか、工事費概算書や各種技術資料の作成、積算などを担当する。履行期限は22年3月18日まで。

 簡易公募型指名競争入札の応募資格要件は、県建設工事等入札参加業者資格者名簿の建築関係建設コンサルタント業務に登載されていることや県内に本店があることのほか、業務実績などを求めている。10日~25日に応募調書資料、6月28日~29日に入札書を受け付け、同30日に開札する予定だ。

 夷隅地域には、夷隅合同庁舎(大多喜町)、大原総合庁舎(いすみ市)、夷隅健康福祉センター(勝浦市)の3つの庁舎が所在。夷隅合同庁舎は、老朽化が著しく耐震性能が低いことから早急な対応が求められている。一方、大原総合庁舎や夷隅健康福祉センターは耐震改修が完了し、計画保全により今後30年程度は使用できる状況となっている。

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