5年で7施設改修へ 総合消防力の整備方針(宮城県仙台市)

[2021/4/23 宮城版]
 仙台市は、「総合的消防力の整備方針2016」を改定した。計画期間(21~25年度)の5カ年に7施設の大規模改修工事に着手する見通しを盛り込んだ。青葉消防署小松島出張所は、27年度に耐用年数を迎えるため改築を検討する。市はこれまで東部沿岸地区で消防力の再整備を進めてきた。今後は、公共施設マネジメントプランに基づき老朽化対策を進め、既存施設の機能強化に取り組む。

 改修予定は別表のとおり。同整備方針は16年度に策定した。これまでの救急需要の変化に合わせ改定した。消防活動の体制・機能強化では、東部沿岸地区の消防力の再整備が進んだことを踏まえ、今後は施設の老朽化対策を柱に機能強化に取り組む。大規模改修は計画期間内と中長期に分けて整理した。

 直近5年の取り組みでは、コミュニティセンターと併設の原町出張所で21年度、大規模改修の設計に着手し、22~23年度の工事を予定する。青葉消防署小松島出張所は、旧耐震基準で27年度に耐用年数(47年)を迎えため、計画期間内の改築を検討する。

 消防局・青葉消防署は21年度、空調設備を更新し、建物本体は中長期的な課題として老朽化対策を検討する。改修計画は17~18年度に策定し、業務は三菱地所設計(東北支店・仙台市青葉区)が担当した。施設はSRC造一部RC造地下1階地上8階建て延べ8836平方m。

 中長期では、7施設の大規模改修や若林区荒井地区で人口推移・救急需要を注視した新設整備の必要性を検討する。中長期に改修を計画するのは▽秋保出張所(太白区)▽茂庭出張所(同)▽中田出張所(同)▽高森出張所(泉区)▽松陵出張所(同)▽国見出張所(青葉区)▽高砂分署(宮城野区)──

■2021~25年度に大規模改修工事を予定する消防署所
施設名 予定時期 施設規模
青葉区 青葉区消防署片平出張所(1988年築) 21年度 RC造一部S造2階建て延べ約851㎡
宮城消防署(1997年築) 23~24年度 RC造3階建て延べ約2159㎡
宮城消防署熊ケ根出張所(1992年築) 25年度 RC造一部S造2階建て延べ約520㎡
宮城野区 宮城野消防署原町出張所(1994年築) 22~23年度 RC造3階建て延べ約743㎡
若林区 若林消防署 (1992年築) 22~23年度 RC造4階建て延べ約3066㎡
太白区 太白消防署(1989年築) 21~22年度 RC造一部S造4階建て延べ約2845㎡
泉区 泉消防署(2000年築) 24~25年度 RC造一部S造4階建て延べ約3949㎡

 

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