DB方式でプロポ公告 上限16.1億円 北方地区の下水道事業(市川市)

[2021/4/23 千葉版]
20210423c 市川市河川・下水道建設課は22日、北方(きたかた)地区公共下水道整備事業の募集要領および要求水準書を公表した。下水道の未普及地区での整備にあたり、設計・施工一括方式(DB)を導入、事業者の選定は公募型プロポーザル方式で進める。応募資格は、建設企業と設計および工事監理企業を含むグループ。見積上限価格は16億1818万円(税抜)。事業期間は設計が2022年10月末まで、工期が25年3月末まで。募集要領などの公表を前に、実施方針を3月に公表している。

 市は、下水道の未普及地域である京成線「鬼越駅」北側の北方地区において、公共下水道整備事業の実施を計画。DB方式の採用について市は、従来では成し得なかった事業量を早期に達成できるものと評価。また、地元企業の参画により地域経済の活性化も期待できるとしている。

 対象地区は、京成線「鬼越駅」北側の北方1丁目、本北方1丁目ほか。

 主な業務範囲は設計・工事監理(詳細設計・関連部局協議・移設協議・家屋等事前調査)および工事(土木工事・仮配管工事・住民説明)。

 対象施設のうち、下水道は開削工(約5750m)、推進工(約1300m)、立坑工(約30基)、マンホール(約200基)、桝設置工(約600基)。水道(仮配管)は開削工(約350m)となっている。

 見積上限価格の内訳は、工事費が13億9872万円、設計および工事監理業務委託料が2億1946万円(ともに税抜)。

 応募資格は、建設企業と設計および工事監理企業を含むグループ。応募グループの代表企業は建設企業とし、建設企業は1社、もしくは2社とする。2社とする場合は特定建設工事共同企業体(JV)を組成する。設計および工事監理企業は1社とする。また、JVを組成する場合は、市川市に本店を有する企業が1社以上含まれていること。

 設計および工事監理企業の資格は、市川市入札参加業者適格者名簿に土木関係建設コンサルタントで登載され、地方公共団体またはこれらに準ずる機関が発注した下水道管渠実施設計業務(詳細設計)を過去15年間の間に完了した実績があることなど。

 建設企業に必要な資格は、市の土木一式工事の格付等級がAランクであることなど。また、代表企業は、土木一式工事の総合評定値が1100点以上あること。

 応募資格審査書類を5月20日~6月4日に受け付け、審査結果を6月上旬に通知。技術提案書類を7月21日~8月2日に受け付け、選定委員会(プレゼンテーション)を8月中旬に実施。優先交渉権者を8月下旬に特定する予定だ。

 DB導入に伴う官民連携事業発注支援業務は、日水コン(千葉事務所・千葉市中央区)が担当。

 事業区域内での地質調査は千葉土屋調査(千葉市若葉区)、地下埋設物調査は技研基礎(千葉市中央区)が進めている。調査結果は、応募資格要件を満たした代表企業に対し、6月下旬をめどに提示する。

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