ジェトロ跡の活用検討 江戸川台駅東口 再整備へ調査(流山市)

[2021/4/15 千葉版]

ジェトロ江戸川台職員宿舎跡地

ジェトロ江戸川台職員宿舎跡地

 流山市は、日本貿易振興機構(ジェトロ)の江戸川台職員宿舎跡地の活用など、東武野田線「江戸川台駅」東口周辺地区の再整備を計画している。2021年度当初予算では、江戸川台駅東口周辺地区基本設計業務委託料として1177万円を確保した。駅前広場の改修に向けて、利用状況などの実態調査を進めるとともに、配置やゾーニングを検討。地元住民のニーズを把握しながら、ジェトロ跡地など駅前商店街周辺の土地利用方針をまとめることにしている。

 ジェトロの江戸川台職員宿舎跡地(江戸川台東2-6-4)は10年11月に閉鎖。東日本大震災の被災者用住宅として、11年2月から15年3月まで市へ無償貸与されていた。市では、同跡地を、江戸川台東地区を主とした北部地域のまちづくりの拠点として活用することを計画。昨年2月に、財務省関東財務局から取得した。

 敷地面積は2088平方m。既存施設の延床面積は2棟計1400平方m。建築面積は492平方m。駅の東側約60mに位置し、北側には「ドラッグストア・マツモトキヨシ江戸川台店」が隣接している。

 市では、宿舎跡地の取得に向け、部長級の職員で構成する「江戸川台東地区街づくり検討委員会」(委員長・石原重雄副市長)を17年に設置。江戸川台東地区周辺にある公共施設の現状や課題を把握するなど、駅東口周辺の再整備に向けた検討を進めてきた。

 ジェトロ跡地の活用については、保育所や幼稚園、福祉会館など、周辺公共施設の再配置と併せて検討。駅前広場については、現状や課題を把握するための実態調査を実施。バス停留所やタクシープールなど、利用状況にあった広場に改修することを想定している。

 市では、22年度以降、実施設計や既存宿舎の解体、整備工事に順次着手することにしている。

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