野蒜ケ丘に賃貸住宅 テナントや分譲住宅も 6月めど着工(野蒜ケ丘コミュニティプランニング)

[2021/4/10 宮城版]
 野蒜ケ丘コミュニティプランニング合同会社(東松島市)は、同市野蒜ケ丘地区に賃貸住宅やテナント施設、分譲住宅から成る「野蒜ケ丘サスティナブルコモンズ」を整備する。6月をめどに着工し、来春のオープンを目指す。事業用地は昨年12月に東松島市から購入した。

 野蒜ケ丘コミュニティプランニングは、ゴトウ建設工業(東松島市)、櫻井建設(同)、村上工務店(同)、鈴木弘人設計事務所(仙台市青葉区)の4社で立ち上げた合同会社。この4社グループは、市が野蒜ケ丘地区の区画売却でプロポーザルを行った際に企画提案し、優先交渉権者に選ばれ、その後に交渉がまとまって市有地を提供された。

 市が引き渡した対象区画は、所在地が野蒜ケ丘3丁目19-1~8他。面積はAブロックの2611平方mと、Bブロックの2614平方mで計5225平方m。両ブロックは周辺を住宅に囲まれており、南側は道路やJR仙石線が横断している。

 計画ではこの空き区画を活用し、1DKと2LDK、3LDKで計21戸の賃貸住宅(アパート)や、店舗とオフィスが一体となったテナント施設、事務所棟を建てる。建物は木造平屋と2階建てで計5棟を建設する見込み。店舗にはカフェやベーカリー、マイクロブルワリーなどが入居する予定。

 このほか、10区画ほどを分譲住宅用地とし、注文を受けて同合同会社が住宅を建てる。駐車場や広場なども設ける計画で、近隣住民らと交流できる民間の公民館的な役割も果たしたい考え。

 野蒜ケ丘地区は、大震災後に市が土地区画整理事業で造成した新市街地。北側に三陸自動車道、南側に主要地方道奥松島松島公園線が整備されている。地区内にはJR仙石線の東名駅と野蒜駅が立地しており、交通の利便性に優れている。

 市によると、地区内の人口は約1250人。一般住宅用の宅地はほぼ埋まっている状態で、商業用地が3区画ほど空いており、立地事業者を随時募集している。

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