道の駅設計を指名競争 19日開札/委託費に2000万円(宮城県東松島市)
[2021/4/9 宮城版]
東松島市は、矢本地区に道の駅の新設を構想しており、本年度に道の駅施設の基本設計業務を指名競争入札で委託する。すでに指名通知済みで、開札日が19日。同業務の委託費は2021年度一般会計補正予算で2000万円を計上した。業務の履行期間は9月30日まで。道の駅の供用開始は23年10月を目指している。
道の駅は、三陸道の矢本パーキングエリア(PA)上り線側の隣接地に新設する構想。土取り場の跡地で、敷地面積が約1.7ha。ただし、三陸道を所管する国交省から既存PAの一体的活用が認められれば、面積が2ha程度に広がる見込み。
道の駅施設は、休憩施設や地域振興施設、駐車場などで構成することを想定。基本設計で施設規模などを固める。22年度には実施設計をまとめるとともに、可能なら工事着手する見通し。
昨年度は「矢本パーキングエリア連結概略設計業務委託」を復建技術コンサルタント(仙台市青葉区)に委託した。この業務は、矢本PAと市道百合子線を上下線でそれぞれ連結させるため、概略設計を作成した。併せて、道の駅施設のおおまかな配置・図案化なども検討した。
百合子線の改良は第2四半期に発注
同市は道の駅に市道百合子線を接続させ、アクセス道路とする計画。百合子線は改良工事を進めており、本年度に延長300m程度の工事を発注したい意向だ。発注予定では第2四半期に一般競争入札(総合評価)で発注することになっている。工期は9月1日から22年2月25日までの6カ月を見込む。
百合子線は道の駅へのアクセス道路とするため、三陸道を所管する国交省から許可を得た上で、既存の百合子線を改良して同PAに連結させる。
既存の百合子線は、大塩地区の県道河南鳴瀬線との交差点から、小松地区の旧県道大塩小野停車場線までに至る延長2470mを拡幅する。すでに一部区間が拡幅済みで、防衛省の補助金を使って残る区間の拡幅を進め、23年度までには全体完成させたい考え。
残り区間は小松地区側の延長670m。21年度予算には工事費に1億5000万円を計上した。拡幅では1車線の現道を2車線にし、歩道を設けて全幅9.75mを確保する。終点は旧県道への取り付けとなっているが、道の駅の方への接続に変更となる可能性が高い。
なお、市第2次総合計画の後期基本計画(21~25年度)には、道の駅整備構想推進プロジェクトを重点プロジェクトの一つに位置付けている。道の駅の整備目的は、産業・観光振興の拠点形成や地域経済の活性化、防災拠点づくりなど。