市街化区域に編入へ 区画整理 海老川上流の42ha(船橋市)

[2021/4/8 千葉版]
 船橋市は、海老川上流地区土地区画整理事業に必要な都市計画の決定・変更手続きを進めている。同地区42.3haを市街化区域に編入。東葉高速線新駅を設置し、都市機能が集積した新たな拠点を形成する。案の縦覧を経て、県および市の都市計画審議会で審議。9月末までに告示する予定だ。

 都市計画の決定・変更手続きを進めているのは、県決定の「都市計画区域の整備、開発及び保全の方針の変更」「区域区分の変更」と、市決定の「用途地域の変更」「土地区画整理事業の決定」「下水道の変更」の各案。

 用途地域の変更案では、海老川上流地区42.3haを市街化区域に編入し、暫定用途として、約38haを「第1種低層住居専用地域」、医療センター建設予定地4haを「準住居地域」に設定。今後、正式な使用開始前に、土地利用にあった用途に変更する。

 建ぺい率・容積率は、「第1種低層住居専用地域」が30%.50%。「準住居地域」が60%.200%。

 土地区画整理事業の決定案では、道路について、「3・4・40号東葉高速鉄道東葉高速線新駅前線」(幅員16m、延長約380m)と「3・4・41号東葉高速鉄道東葉高速線新駅前広場線」(同16m、80m)などを骨格として、主要区画道路(幅員12~9.5m)や区画道路(6m)を段階的に整備。約3570平方mの駅前広場を配置する方針を定めている。

 土地利用については、新駅周辺は商業系施設および中高層住宅とし、市立医療センターは、地区の北側に配置。駅と医療センター間は、医療・健康系施設の立地を誘導する。

 街区の規模は、新駅周辺の商業系施設、中高層住宅および医療・健康系施設は高度利用を図るため大街区とし、低層住宅地は短辺30~50m、長辺120~150mを標準とする。

 宅地は、基本的にかさ上げし、地盤対策が必要な箇所では液状化対策を実施する。

 公園は7カ所(約1万2700平方m)、雨水調整池は6カ所整備。飯山満川は、鉄道沿いから直線的に付け替える。

 一方、下水道の変更案では、海老川上流地区における公共下水道の整備に向け、同地区を排水区域(高瀬処理区)に編入する。

 海老川上流地区の土地区画整理事業では、組合設立準備会を創設し、その業務代行者としてフジタ(東京都渋谷区)を特定。本同意の取得後、9月までに正式な組合として発足することを目指している。概算事業費は192億円。うち工事費は155億円。

 市は、正式な組合発足後の9月の補正予算案に、土地区画整理事業に対する市の補助金、市立医療センターの設計委託費、東葉高速鉄道の新駅整備負担金を計上する方向で調整している。

Comments are closed.


Powered by WordPress, WP Theme designed by WSC Project.